Fragile – Tech N9ne / テック・ナイン (ft. ケンドリック・ラマー, ¡メイデイ! & ケンドール・モーガン) 和訳

Fragile – Tech N9ne / テック・ナイン (ft. Kendrick Lamar, ¡MAYDAY!, Kendall Morgan) の和訳。ペイド・デューズでのパフォーマンスを酷評した、LA Weekly記者への怒りから生まれた曲。この曲のリリース後に、一緒に食事をして (一応) 和解したようだ。

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和訳

言ってたよな、壊れたりするわけないって
でも俺が掃除してるのは、地面に落ちた欠片
言ってたよな、大衆受けを狙うわけないって
でも今では、そんな奴らを相手に曲を聴かせようとして
明日を恐れる夜ばかりで、アラームを壊して
すべてを失いそうだ、ゆっくり取り戻そう、消えてしまう前に…

脆い
(知っておきたかった)
こんなに自分が脆いなんて、知らなかった
(そう思うのは、君だけじゃない)
まだ壊れてないなら、もうすぐなんだろう
(俺たちもこうだった)
自分を変えたくない
私は脆い
そんなことしたくない…
したくない…

意見するよう任命された一部に告ぐ
絶対に請け負うな
お前にはここに来て、ジミー・ゴッブルして…死んでほしいよ*1
ナインは力を与えてるのに、なぜ?
本当の敵は批評家どもだ
現代の天才を扱き下ろそうとする、あのやり方には我慢ならない
マジで素晴らしいよ、その報酬で扇ぎ飛ばされるなんて
この曲は眠って、文字起こしされることだろう
音もなく、完璧に
韻を書いて、すべてをフローに乗せる
俺がナインだ、険しい顔になるのは
文章を書く敵が、ライブに来てすらいないからだ
これが落ち着いてきても、表に出るな
奴らは嘘しか書かないからだ、あの文章が俺の目から離れない
素人ライターによるディスりが
こいつは初心者、お前の死を望むような奴、俺は軽蔑するよ
絶対に耳を傾けるな
これはリアルだ ー 本当にムカついてる
お前がそのノートに書いてる時には、考えもしなかっただろ
よく批判できるよな、お前のタマの上の刃がお前自身を追い詰めてるのに
俺がぶちギレてる理由が分からないか? これを理解しろ:
俺はアーティストだ、自分の作品に対しては繊細だ、そう、俺は*2

脆い
(知っておきたかった)
こんなに自分が脆いなんて、知らなかった
(そう思うのは、君だけじゃない)
まだ壊れてないなら、もうすぐなんだろう
(俺たちもこうだった)
自分を変えたくない
私は脆い
そんなことしたくない…
したくない…

俺は有名だと言ってくれ
ビッグネームだと言ってくれ
金星ほどに、木星ほどに、そして天王星にされる*3
その頭はお前のケツの穴にあるんだと言ってくれ
記事から臭うぞ、お前は極悪人だってな
愛してると言ってくれ、いつも俺のことを考えてると
無条件で、いつでもお前のお気に入りでいたい
釣竿をつかんで、サメのいる海へ俺を投げ入れてくれ
そういう感情なんだよ、お前が集中して
このペンを持って、このノートに書いてる時
俺のアートをディスりたいと言ってくれ
この曲を批判する気持ちを教えてくれ
止まれ…
この文に俺の心と魂を注ぎ込んだ
プラチナ、ゴールドになるといつも自分に言い聞かせて
俺のために掘られた、深い穴を埋めようとして
落とせ…
これはお前なんかよりも上だ、お前以上のものだ
お前という建物すべてが中傷して罵倒する
俺がリアリストと呼ぶ人を、俺は学生の頃から
詩をUZI銃のように使えと言い聞かせてきた*4
中身のない雑誌、目に入った弾倉
引き金を引く指が見えただろ、そして俺は撃ち始める
これはニコチンだ、全員消し去ってやるよ
そして関わるジャーナリストは、俺の音楽を知るべきだ

脆い
(知っておきたかった)
こんなに自分が脆いなんて、知らなかった
(そう思うのは、君だけじゃない)
まだ壊れてないなら、もうすぐなんだろう
(俺たちもこうだった)
自分を変えたくない
私は脆い
そんなことしたくない…
したくない…

脚注

*1 「gobble a jimmy」はMLB投手のジミー・ゴッブルにかかっているが、意味としては「suck my dick」と同義で「クソ喰らえ」のようなもの。

*2 エリカ・バドゥの曲「Tyrone」からの引用。

*3 最大の惑星である木星ほど持ち上げられた後に、天王星の大きさまで落とされるということ。

*4 ケンドリックが7年生の頃に出会ったレジス・インゲ (Regis Inge)という英語の先生が「怒りを詩にぶつけること」を教えてくれたそうだ。この動画は「ティーチャー・オブ・ザ・イヤー」という優秀な教師を表彰する式典で、インゲ先生が登壇している時の様子。ケンドリックという存在は「教師の夢」であると賛辞を送っている。

歌詞