Mein Teil – Rammstein / ラムシュタイン 和訳

Mein Teil – Rammstein / ラムシュタイン の和訳。この曲は「Das Kannibalenlied (カニバリズムの歌)」とも呼ばれていて、「ローテンブルクの食人鬼」という異名を持つアルミン・マイヴェスを題材にした曲である。

アルミン・マイヴェス (Armin Meiwes) について

2001年3月、マイヴェスは「Cannibal Cafe」というサイトを通じてベルント・ユルゲン・ブランデスと知り合った。2人はマイヴェスの家で、切り落としたブランデスの陰茎を調理して共に食した。その後マイヴェスはブランデスを風呂に入れ、長い祈りを捧げたあとブランデスの喉を刺して殺害。遺体をバラバラにし、冷凍庫で保管しながら10カ月間その体を食べ続けていた。

2002年、マイヴェスが新たな被害者をネットで募集したことで通報が入り、マイヴェスは逮捕される。家には死体の一部と殺害の様子を映した4時間に及ぶビデオテープが残されていた。

2006年に終身刑を言い渡された。ちなみに投獄後、マイヴェスはベジタリアンになった。

MV

Mein Teil – Rammstein 和訳

オリジナル🔗Genius

[Intro]

「いい体をした18~30歳の他殺志願者を求む」*1
屠殺の達人より

[Strophe 1]

今日はある紳士との約束がある
俺を食べたいくらい好きだそうだ
柔らかい部分も*2 固い部分も
メニューに載っている

[Pre-Refrain]

食べるものはお前自身を表す
意味はわかるだろ?

[Refrain]

それは俺の一部だ*3 – そんな
俺の一部だ – そんな
それは俺の一部だ – そんな
俺の一部だ – そんな

[Strophe 2]

鈍い刃はちょうど良い
血が止まらず 気分が悪い
この目眩で苦しまないといけないのか?
痙攣しながらも食べ続ける*4

[Bridge]

よく味付けされ
美味しくフランベされて
陶器の皿に美しく盛られる
お供には良いワイン
仄かに揺れるキャンドルの火
時間をかけたいんだ
そこに文化があるはずだから*5

[Pre-Refrain]

食べるものはお前自身を表す
意味はわかるだろ?

[Refrain]

それは俺の一部だ – そんな
俺の一部だ – そんな
それは俺の一部だ – そんな
俺の一部だ – そんな

[Strophe 3]

叫び声は天国へと旅立った
天使の集団を切り裂いて
雲の天井から羽の肉が落ちる
子どもの頃に向かって 悲鳴を上げながら*6

[Refrain]

それは俺の一部だ – そんな
俺の一部だ – そんな
それは俺の一部だ – そんな
俺の一部だ – そんな

それは俺の一部だ – そんな
俺の一部だ – そんな
それは俺の一部だ – そんな
俺の一部だ – そんな


注釈

*1 マイヴェスは「Metzgermeister Frankie (屠殺の達人、フランキー)」という名前で、同じような内容の文章をネットに書き込んでいた。

*2 「weiche Teil」は柔らかい部分という意味だが、「Weichteile」は性器を意味する。

*3 「Teil」は「部分」という意味と「陰茎」という意味がある。

*4 食事の時点で、ブランデスはかなり弱っていた。痛み止めを大量に飲んでいたが不十分で、痙攣により意識を失いかけていた。

*5 カニバリズムは極めて堕落した原始的な行動であるにもかかわらず、高尚な行動として正当化しようと、そこに文化を見出そうとしている。

*6 メディアはマイヴェスの過去について、子どもの頃から劣等感を抱えていたことや反応性愛着障害であることを同情的に報じていた。一方でラムシュタインは、そんな同情の余地はないと切り捨てている。