Scheiße bleibt Scheiße – Egotronic / エゴトロニック 和訳

Scheiße bleibt ScheißeEgotronic / エゴトロニック の和訳。この曲がリリースされる前年の2016年、ドイツでは難民施設への攻撃が5,000件以上発生した。「クソはクソのまま」と題されたこの曲は、人種差別的な考えや暴力が許容されるドイツを批判している。

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和訳

最近は取り上げるべき話題が多すぎます*1
例えば難民に対する日常的な暴力
今年の始めから、ドイツでは難民施設への襲撃がなかった日はありません
まだ死者が出ていないのが奇跡なほど
しかしそれが公の場で語られることはありません
信じられないですか? これを見てください…

オットーの子どもたちが遊ぶのは「誰が黒い男を怖がる?」*2
そして全員が逃げ出す、なぜなら早い段階でお前は本当のドイツ人になるから
この国はまるで下水道
クソの中で長く泳ぎ過ぎると、誰でもそれに慣れてしまう
汚れてるのは下だけじゃない、私生活にも溢れる
ファシストのイデオロギーを、簡単に見てみよう
俺たちは配管工だ、診断:蛇口詰まり
エゴトロニック、アレス・シャイセ、そんなクソはもう追い出されるさ
レイシャル・プロファイリング、それはそう分類される
ドイツ式に従い、人間は色別に分類される
でもそれに名前を付けるなら、人種差別が生まれる
ドイツ人はただこう言う「これは性差別に対する答えだ」
そのクソに対する答え自体が完全なクソなら
わかったよ、人種差別主義者も自分のクソを食ってりゃいい
クソはクソのままだ、俺は前にもそう言った
「死去:1920-2017」ドイツの墓に刻め

ニー・ヴィーダー・ドイチュラント、それは単なるフレーズじゃない*3
ニー・ヴィーダー・ドイチュラント、俺が言いたいのは文字通り
ドイツは壊れた
俺たちはドイツを瓦礫へと叩き落とす

そのドイツは存在する、ファシスト警官が賞賛される時
そのドイツは存在する、再び難民が死ぬ時
そのドイツは存在する、そのすべてを認識できない時
そして人種差別をその通りに呼ばない時

脚注

*1 イントロはARDの政治雑誌「Monitor」の記者であるゲオルク・レッスルのコメントが引用されている。これは難民への暴力に対する国民の無関心と、移民によって引き起こされたケルン大晦日集団性暴行事件の過度な誇張を批判したもの。つまりこの事件の「性差別に対する答え」が「難民に対する暴力」という主張が許されるべきでないということ。

*2 「オットー」はステレオタイプのドイツ人を意味する。「誰が黒い男を怖がる?」は鬼ごっこに似た子どもの遊びのこと。本来「黒の男」は死神を表しているが、「黒人」とも読めるため、人種差別的だとしばしば批判されている。

*3 「ニー・ヴィーダー・ドイチュラント (Nie Wieder Deutchland)」は、1990年に急進左派が作り出した政治的スローガン。反ユダヤ主義、人種差別主義などに対するモットーである。

歌詞