Warsaw – Joy Division / ジョイ・ディヴィジョン の和訳。ナチ党の副総統であったルドルフ・ヘスを題材にした曲。ヒトラーの右腕だったにもかかわらず、パラシュートでイギリスに降り立ち、和平交渉を求めた「奇行」で有名である。シュパンダウ刑務所の最後の囚人としても知られている。
MV
Warsaw – Joy Division 和訳
[Intro]
3、5、0、1、2、5、ゴー!
[Verse 1]
俺がいたのは舞台裏
初めて光が差してから
俺は取り替え子のように育った
初の勝利を収めるために
俺にはすべての弱さが見える
すべての責任を追及してやれる
でも、忠誠審査に付き合ったのは
あなたの喉に張り付くため
[Chorus]
31G、31G、31G
[Verse 2]
俺はあなたのサウンドトラックを彷徨った
あなたが行ってきたことをそのまま映すために
言い訳の正しい側面を見つけるために
3つの嘘を殺して1つの嘘をつくために
俺にはすべての冷酷な真実が見える
あなたの目から見て取れる
これだけ会話をしても通じ合うことはなかった
どれだけ努力しようとも
[Chorus]
31G、31G、31G
[Verse 3]
俺にはまだ足音が聞こえる
目の前には壁だけが広がる
俺はあなたの人捕り罠に引っかかったんだ
音もなく
見えるのは矛盾
俺は降伏するしかなかった
過去形で生きるために
あなたが正しかったと信じるしかない
[Chorus]
31G、31G、31G
[Outro]
3、5、0、1、2、5
ルドルフ・ヘス / Rudolf Heß について
まず、この「ルドルフ・ヘス」はアウシュヴィッツ強制収容所の所長の「Rudolf Höß」ではなく、「Rudolf Heß」のことを指しているので誤解なきように。
この曲は、ヒトラーを敬愛していたヘスが、徐々にヒトラーへの信仰心を失っていく心の移り変わりを捉えている。シュパンダウ刑務所に服役したために主要戦犯の一人として数えられるが、実は文字通り体を張って戦争を止めようとしていた人物である。
1941年、ヒトラーの侵攻計画に危機感を覚えたヘスは、ハミルトン公と和平交渉を行う目的でイギリスへ単身で向かった。彼は自ら「メッサーシュミット Bf110」を操縦していたが、燃料切れのためにパラシュートを使って着陸することとなった。その努力の甲斐もなくイギリスでは捕虜となり、ドイツでは裏切り者として地位を剥奪された。
イギリスで捕虜となった時の囚人番号が「31G-350125」で、曲中に登場する謎の番号がこれのことである。
終戦後にヘスはドイツに引き戻され、ニュルンベルク裁判で終身刑の有罪判決を受けた。生涯釈放を許されることなく、93歳の時に電気コードで首を吊って自殺した。