MAN ON THE MOON – BROCKHAMPTON の和訳。「The Family」がラストアルバムかと思いきや、サプライズでさらに「TM」がリリースされた。この曲の原型は「TECHNICAL DIFFICULTIES」収録の「Los Angeles」。
シングル・アルバム情報
ミュージックビデオ・オーディオ
和訳
もしもし父さん、俺のこと知ってる?*1
父さんは今どんな立場か知ってる? 全部知ってる?
もしもし父さん、俺のこと知ってる?
父さんは今どんな立場か知ってる? 全部知ってる?
たまに、すべてを手に入れた気になる
たまに、すべてを手に入れた気になる
ロサンゼルスは、俺に良くしてくれた*2
ロサンゼルスは、俺に良くしてくれた
ミスマッチな友達、でもLAは俺にとって良かった
俺が家と呼べる場所、でもそれも過去のこと
月に行ってしまった人にキスしたい
言っておくよ、俺はこの部屋の全員と知り合いなんだ
俺に触れて、君に触れて
誰かと一緒に過ごすことになったら、君だと嬉しい
月に行ってしまった人にキスしたい
言っておくよ、俺はこの部屋の全員と知り合いなんだ
俺に触れて、君に触れて
誰かと一緒に過ごすことになったら、君だと嬉しい
君が欲しい、聞いてる?
君が欲しい、雲と煙を潜り抜けて
君が欲しい
こんな夜は滅多にないから
特に、朝まで続くような夜は
どうすれば君はフロアに残り続けてくれるの?
踊ろうよ、スーパースター
踊ろうよ、スーパースター
踊ろうよ、スーパースター
踊ろうよ、スーパースター
月に行ってしまった人にキスしたい
言っておくよ、俺はこの部屋の全員と知り合いなんだ
俺に触れて、君に触れて
誰かと一緒に過ごすことになったら、君だと嬉しい
月に行ってしまった人にキスしたい
言っておくよ、俺はこの部屋の全員と知り合いなんだ
俺に触れて、君に触れて
誰かと一緒に過ごすことになったら、君だと嬉しい
脚注
*1 「man on the moon (月の上の人)」とは音信不通になった人のこと。ケヴィンは実の父親に一度も会ったことがないため、この曲は彼の成功を知らない父親に対するメッセージである。ロマンチックな要素も含まれているので「you」は「君」と訳しているが、本意としてはすべて父親のことを指しているのだろう。
*2 ブロックハンプトンのメンバーらは2017年に、通称ブロックハンプトン・ファクトリーに移り住んだ。このロサンゼルスの家で、ブレイクスルーアルバム「SATURATION」「SATURATION II」をレコーディングしたため、彼らにとってロサンゼルスは思い入れの深い地。
ロサンゼルスと言えば、性的暴行疑惑の末にグループから追放されたアミーア・ヴァンが同名の曲を2019年にリリースしている。そこには「I signed a deal, said goodbye to my innocence, I fell in love with Los Angeles, I lost my friends to Los Angeles, I lost myself in Los Angeles (契約を交わして、純真とさよならした、ロサンゼルスに恋をして、ロサンゼルスに友達を失い、ロサンゼルスで自分を見失った)」とグループに対する苦い思いが綴られていた。奇しくも、「The Ending」ではこれとよく似た感情をケヴィンが綴っている。
歌詞