
Environmental Catastrophe Film – La Dispute の和訳。アルバム「No One Was Driving the Car」の第二幕。この曲はまず少年時代に亀を捕まえる描写から始まる。暴れる亀を見ながら、亀も自分自身も「制御を失っている」状態であることに気づく。そこから家具産業で栄えたこの町の開拓の歴史を振り返り、友人の葬儀で死と向き合い、旋盤のように閉じ込められた時間の中で、人生を見つめ直す。
シングル・アルバム情報

No One Was Driving the Car (2025)
- I Shaved My Head
- Man with Hands and Ankles Bound
- Autofiction Detail
- Environmental Catastrophe Film
- Self-Portrait Backwards
- The Field
- Siblings Fistfight at Mom’s Fiftieth / The Un-Sound
- Landlord Calls the Sheriff In
- Steve
- Top-Sellers Banquet
- Saturation Diver
- I Dreamt of a Room with All My Friends I Couldn’t Get In
- No One Was Driving the Car
- End Times Sermon
ミュージックビデオ・オーディオ
和訳
近所の庭を駆け抜ける
オーバーブルック通り、ビラントー通り
そして角を曲がって、木々が途切れる場所へ
向かう先は、光が暗闇へと沈む場所
秘密の道を通ると、小川へと繋がる
彼らが日向ぼっこしながら眠る土手へ
光が前後に漏れる場所で、見えた
ひざをついて近づく
斜面に近づきながら
葦の茂みの下に身を屈めて
こっそりと後ろから手を伸ばし
その尻尾を捕らえた、空高くそいつを掲げてやった
感じる、それがもだえるのを、パニックするのを、体を捻じ曲げて
強く握るこの拳から
まるで泳ごうとするかのように
その爪を地面に立てようとするも
どこにも届かない
この下の水へと解き放たれようとしている
その場所は、決して近づくべきでないと知っていた
生まれてからずっと、そう言われてきた
この全体に彼らが毒を流したんだと
それが唯一知る歴史だった
石膏が外へ漏れ出たことが、この小川の名前の由来になっただとか
採掘によって、この辺の通りの下には全部トンネルが掘られたという話は知らなかった
この森に向かうために通るそれが
名前は知っていた、でもその起源や意味は知らなかった
亡くなった人々、消滅しそうな言語が残した
最後の遺跡が地上で交差する
その小川が流れ込む川へ
二世紀前に、彼らがこの地に住み着くと予言されていた
ダムを建設し、急流をせき止め
グランド川の川岸にある工場へ木材を流し、家を建てるようになった
家具が作られる前の話だ
そして他の人々もやって来ては暮らし、礼拝のための教会が始まった
家族を養う、そしてその家族もまた自分の家庭を作っていく
君は逆方向にそれを辿っている
下の水を見つめるところから、家へ戻っていく
その斜面から落ちたら、どうなるんだろう?
溺れたら、その体は流されるんだろうか?
遠いミシガン湖まで運ばれるんだろうか?
そうでなくても、この中の毒に
川の中の毒に、いずれ殺されるんだろうか?
妻と子供たちとともに、キッチンで
夕飯を食べる時に、この体は屈するんだろうか?そしてまた
家族とともに教会で座る時、そうなったとしても何か問題なんだろうか?
その説教が正しいのであれば
天国には台帳がある、君の名前には二重丸が書かれていて
後ろの行にあったとしても、それは問題なのか?
君の名前に取り消し線が引かれていなかったら
森であの雑誌を見つけた時
なぜ羞恥心が溢れたのか
それを見て気持ちいいかと聞かれて、そうだった時の
そして瞬きをすると、君は戻る、もう子供の頃じゃない
ここ教会で、友達に別れを告げている
君のことが好きな彼は、二重丸をつけられていた
彼は自らの命を絶った
もし君がこの内側の毒に屈して、あの中に入ろうとしても、拒絶されるんだろうか?
そしてまたあの水辺で
小川の上で君は手を振る
地面を探そうと手を伸ばすが
下には空気しかない
そして理解する、制御の欠如
下の水から上を見上げる時
君を支えていた何かに手放された
そして君は落下した、水が流れる方向は一つだ
水が流れる方向は一つだ
前にしか進まない
前に、前に
僕らが進む方向は一つだけ
そして毎日、前にしか進めない
僕らが始まった、終わりに向かって
その先の暗闇へ
そして人生で起きることすべては
もう二度と起こらない
そして生涯を使って、君は泳ぎを学ぶ
そして曲がり角の向こうに、何があるかは決して知り得ない
そして過ぎ行くすべての瞬間が、また二度と取り戻せないものになる
そして君は老いていくことしかできない
老いていく、老いていく
男は刃を旋盤で回す、鋭く、木目を下に
刃を手で握りながら、木目に沿って削り取る
回転し、音もなく地面に落ちる
そしてそれは毎日の最後に掃き集められ
炉に投げ入れられ、燃やされる
炎に変わり、まず激しく燃え、輝いて煙となり、立ち昇って消えていく
温もりで鉄鋼を輝かせ、それを手に伝え、顔に触れる
そして残ったものが腕となり、足となる
そして最後組み立てられたものが、君の座る椅子となる
僕らが初めてキスした時の、階段の手すりとなる
屋根となる、僕らの部屋のベッドフレームとなる
僕らが初めて住んだ家となる、そして僕らは
今の僕らになった
ただ息をするために必要なものになった
僕の中のすべてが旋盤の上で、刃に向かって回っている
そして形になり、削り取られ
炎に投げ入れられ、熱に変わる
せめて僕らを温めてくれ
足にしてくれ、君を支えさせてくれ、決して壊れない人間にしてくれ
消えゆく過去を見届ける
僕らの人生はすべて刃に向かっている
時間が過ぎれば、僕らは変わる
僕らが作ったものではなく、これからどうなれるか、一緒に来て
庭を抜け、暗闇が小川へ導く場所へ
あの葦へ、一度でいいから、僕のために来てくれないか?
太陽の下で眠らせてくれ、君の手を感じさせてくれ
僕を掲げて、高い場所へ
時間を止めてくれ、ここで一緒に横たわってくれ
小川で、僕らが行く前に、行かなければならない前に、一緒に飛び込もう
その流れへ、湖の中へ、すべてを洗い流してくれ
波となり、空気となる、僕らは呼吸をするから
人生はただ前に進むしかない、そして死ぬんだ
振り返ってみて、やり遂げようとしたのに、できなかったことはありますか?
精一杯をやったと思うから、それで生きていける
こうやってずっと生きてきたから
生まれつきだ、そうやって生きることを学んできた
歌詞