このページでは【 Wer nichts wird, wird Wirt 】の意味を解説しています。
Wer nichts wird, wird Wirt – ドイツ語
_(┐「ε:)_語源
明確な起源は不明。実際のところパブを運営するためには能力が必要である。ただし資格は必要がない。特別な訓練が必要なわけでもない。そんな側面から「ビールを注ぐだけの簡単なお仕事」と言われたと考えられる。
_人人人人人人_
> ことわざ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
- どんな仕事も務まらないなら、パブを経営しろ。
wird も Wirt も発音が同じ ( /vɪʁt/ ) であることからの、言葉遊びである。Wirt にはいくつかの意味があるが、 ここでは「パブのオーナー」を指す。全体の意味としては「バーテンダーになら誰でもなれる ( 英: You can always become a bartender. ) 」で、パブの経営者を見下した表現である。
バリエーション
このことわざの餌食はパブのオーナーだけではない。さまざまな職業を馬鹿にするためのバリエーションが存在する。
Wer nichts ist und wer nichts kann, geht zu Post und Bundesbahn.
何にもなれない無能な人間は、郵便局と国鉄に行け。
Post は単純に郵便局を意味するが、ここではドイツ連邦郵便のことを指している。Bundesbahn はドイツ連邦鉄道のこと。いわゆる「経済の奇跡」の時代から非常に多くの雇用者を抱えていた。
郵便も列車も遅れることが多く、昼寝をしていても仕事が成り立ってしまうという時代の投影でもある。
Wer_nichts wird, wird Wirt. Wer gar nichts wird, wird Betriebswirt.
仕事ができないならバーテンダーになれ。それもダメなら経営学士になれ。
Betriebswirt は経営学士のことで、経営者がいかに無能であるかを揶揄する表現である。
Wer_nichts wird, wird Wirt. Wer gar nichts_wird, wird Gast und fällt dem Wirt zur Last. Und wem beides nicht gelungen, der macht in Versicherungen.
何もできないならパブのオーナーをしろ。それもできないなら客としてオーナーの負担になれ。両方ダメなら保険業をやれ。
これも言葉遊びの延長。Gast ( 客 ) と Last ( 負担 ) 、gelungen ( 成功する ) と Versicherungen ( 保険業 ) で韻を踏んでいる。
_(┐「ε:)_歌詞からの引用
Wer nichts wird, der wird Wirt. Werde doch Wirt!
1000 Jahre Bier – Deichkind
「無能なヤツはオーナーになれ」って言うだろ。だからお前はオーナーになれ!