Gesundbrunnen – Einstürzende Neubauten の和訳。アルバム「Rampen (apm: alien pop music)」のクローザー。この曲はベルリン=ゲズントブルンネンとは関係なく、ただただカーペットの裏側を描写しながら「生物学的決定論からの脱却」というテーマを歌っている。
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和訳
パッチワークのカーペット、大きな穴の数々
その端から何度も空虚を見た
裏側を、じっと
そのカーペットの裏側を見つめた
そこで結び目を繋いでいるのは、切望だと気付いた
そして、ひとつの絵が上に現れる
一番大きな穴は意図的に開けられたもの
疑いを持ちながら、雑に編まれている
仮定に基づいたように見せかけている
耐久があるように見せかけている
上にあがってきて
こっちにきて
ここにいて
しばらくここにいて
勇気をもって地下の世界から出てきて
その絵を修正しよう
新しく編み直す、新たに交渉するのではなく
自分たちを発展から切り離す
自分たちを進化から切り離す
すべての影の中、前進、後退
考えつくことのない、可能性
僕らは新しいものを実践する
生物学から完全に外れる
罪の存在として
多様な存在として
決定づけられない、多様な存在として
以前は扉がなかった場所で
いま僕は扉を開ける
以前は扉がなかった場所で
いま僕は扉を開ける1
僕の音声器官は、もう僕を求めていない
僕の音声器官は、もう僕を求めていない
真暗
灼熱
下は真暗
上は真白
脚注
- 「生物学的決定論からの脱却」というテーマは、前作の「Alles in Allem」に収録されている「Seven Screws」から引き継がれたもので、この曲では最後に「non-binary(ノンバイナリー)」という言葉が繰り返されている。その後にブリクサの息子がトランスジェンダーであることをカミングアウトしたこともあり、「間違った体に生まれる」という表現への違和感からこの考えを発展させたという。同アルバムの「Trilobiten(三葉虫)」でもこのテーマを扱っており、これはノイバウテンが1986年のバンクーバー万博に出演した際に主催者からもらった三葉虫の化石にインスパイアされている。この化石はまだ性別というものが存在しない時代のもので「私とあなたはまだ分かれていない」と歌われる。 ↩︎
歌詞