Paul – Girl Band (改名後Gilla Band) の和訳。古典的な男性像を押し付けてきた父親と、女性化していく息子とのぎこちない関係を歌った曲。定まらない呼び方 (he / she)、支離滅裂な歌詞と重いディストーションが調和し、混沌を生み出している。
Holding Hands with Jamie (2015) 収録曲
MV
監督はボブ・ギャラガー (Bob Gallagher)。キャストはジム・ロッシュ (Jim Roche) 、ナンシー・ブル (Nancy Bru) など。
MVでは子ども向けテレビ番組のマスコットを演じる男の、嫉妬と絶望を描く。
Paul – Girl Band 和訳
ブリーチした髭のこと 訊かない方が無難だね
虫唾が走ったよ
いい髭なんだけどね
ここにあるようでない
僕らのナイロン・ロック*1
口に入れたトウモロコシみたいに
僕らの隙間にいつも挟まる
いい具合に色褪せたジーンズ 悪いものなんてない
それが僕らに見えるものだった
とにかく今日見た中で一番の髭だよ
もう一度 もう一度
彼女は紳士だから 電話してあげて
娘のポールに
もう一度 もう一度
彼女は紳士だから 電話してあげて
娘のポールに
ブリーチした髭のこと 訊かない方が無難だね
虫唾が走ったよ
いい髭なんだけどね
ここにあるようでない
僕らのナイロン・ロック *1
口に入れたトウモロコシみたいに
僕らの隙間にいつも挟まってる そして
「欲しい、欲しい」
君はパンからパンフレットを作った
僕らはそれを消化していく
代わりに 代わりに
君は手作りの3in1を作った*2
「新鮮に見えるから」
「新鮮に見えるのはいいこと」
そして満席のバスみたいにもたれかかる 学校に戻ろう
もう古いんだよ
口に食べ物を入れながら サイレント広告を読み上げることなんて*3
あしながおじさんは
靴を履いて トイレでは便座を倒す*4
死にそうなくらい顔をつねった
頬骨も失って ゴールポスト代わりのジャンパーも失った*5
店の上
前進するヘアラインを*6 素敵な帽子で治療しよう
席の端で見る フェイス/オフ*7
リー・エヴァンスのオッズ*8
見たのはもう7回目だと思う
スマッグ・スミッグ・サングのスミッジ*9
面白いダンスには一歩遠い
僕にチャンスがあるなら
ザックリそこら辺を掃除しよう
彼女が僕の家を歩き回れば
もう笑われている
そして僕は驚いた
彼女はきつく引っ張って
マイティ・マンチはミーニーズの耳だと言った*10
厳密には彼女は完成しているけど
触れることはできない
光をねじ込むために どれだけの電球が必要だろう?*11
彼は彼女の膝をポンと叩いて
ランプを点けてあげた
彼は彼女のお父さんと仲良しだ
もう古いんだよ
口に食べ物を入れながら サイレント広告を読み上げることなんて*3
あしながおじさんは
靴を履いて トイレでは便座を倒す*4
死にそうなくらい顔をつねった
頬骨も失って ゴールポスト代わりのジャンパーも失った*5
店の上
前進するヘアラインを*6 素敵な帽子で治療しよう
注釈
*1 ナイロンロックは、ゆるみ止めのナットの一種。
*2 「3 in 1」は、1つのものに3つの機能が入っているもの全般を指す。
*3 サイレント広告は、目につきやすい場所にブランド名だけを乗せるタイプの広告。
*4 トイレで便座を倒すことは「女性らしいこと」の一つで、それを「彼」が行っている。
*5 ゴールポストは、サッカーなどでゴールを形作る2本の柱のこと。イギリスでは、公園でサッカーを行うときにジャンパーを代用することが多い。
*6 後退する毛の反対。
*7 『フェイス/オフ』は1997年制作のアクション映画。
*8 リー・エヴァンス (Lee Evans) は、ウェールズのサッカー選手。
*9 おそらく頭韻だけで特に意味をなさないと思われる。smidge…少量、smug…薄笑い、smig…アゴ、sange…歌なので、合わせると「薄笑いを浮かべた顎の歌を少々」になる。
*10 マイティ・マンチ (Mighty Munch) 、ミーニーズ (Meanies) は、どちらもアイルランドのスナック。
*11 電球ジョークというエスニックジョークがある。もともとは「How many Polacks does it take to change a light bulb? (電球を取り替えるために何人のポーランド人が必要か)」だったが、言葉遊びで様々なバリエーションができている。