Plattenbau O.S.T. – Zugezogen Maskulin / ツーガツォーグン・マスクリーン 和訳

Plattenbau O.S.T. – Zugezogen Maskulin / ツーガツォーグン・マスクリーン の和訳。プレハブ住宅に住む、貧しい東ドイツの若者を取り巻く厳しい環境を綴った自伝的な曲。限られた選択肢しかない若者たちは、酒や麻薬を乱用してシステムから孤立していく。

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和訳

お前の家は何もかもがクソだろ?
毎日夜中までサッカー場で一人きり
心配するな、ここにいる全員がお前と同じだ
ビールを一気飲みできるなら、お前の場所をやるよ
そう、ジョガーパンツには草のシミ、セーターには魚の骨
俺たちは子供の肺にガスを入れた、クールな若者だ*1
カラフルなプレハブ、アッシュグレーの空
そう、ここが俺たちの家
腕に刻まれたギャングサイン
窓、かつてはスワスティカとライターの火傷だった*2
スキンヘッド女子、いかつい髪型、長い前髪、残りは剃り落とした
安い酒でニキビを肥やせ

俺たちと一緒に来いよ、お前の時間を無駄にしろ
アパートの間の遊び場で、俺たちは輪になる
大量に酒を飲んで、アグロ・アンザーグンに合わせて踊る*3
救急車の青い光の中で

この地区は小さい
でも地平線は広い
時間を無駄にしようよ
時間を無駄にしようよ

お前の自転車があった場所には、溝に落ちた鍵だけがある
お前の素敵な新しい自転車は、モールタイヒに泳ぎに行ったよ*4
お前を酔わせて、タバコを盗みに行かせる
俺たちはまさに、お前が必要とする友達だ
ほら、ストレスを発散するために顔面を殴ろうぜ
若木に登って枝をへし折れ
入浴場、俺たちは女子に泥を投げてペニスを見せて追い出される
エンジェルトランペットでいっぱいのリュック*5
俺たちは学校のために学ぶ、俺たちは人生のために学ぶ
女子とデートしたい – 実際は、それはどうでもいい
これはもはやドイツ語じゃなくて、俺が吐くのはジャガイモ語だ*6

誰も俺たちクソゴミどもを理解できない
でも俺たちはどこへでも行ける、どこでも俺たちは邪魔者だ
腹がパンパンになって、お前が宙を見つめる頃
テレビではティーン向けのコメディ番組が流れる

この地区は小さい
でも地平線は広い
時間を無駄にしようよ
時間を無駄にしようよ

脚注

*1 いわゆる笑気ガスの乱用のこと。亜酸化窒素はスーパーで入手可能。これを風船に入れて吸引すると多幸感が得られる。プレハブは建物を魅力的に見せるためにカラフルに塗装されるが、そこに住む労働者階級の人々の状況は灰色である。

*2 子どもたちは腕にカミソリで卍 (スワスティカ) などのシンボルを彫ってみるものの、後悔の念が生じると、それを誤魔化すために4本線を足して窓の形に修正する。また、退屈を紛らわせるためにライターで火傷を負う。

*3 「アグロ・アンザーグン (Aggro Ansagen)」はインディーレーベルのアグロ・ベルリンからリリースされた、社会批判的なヒップホップのコンピレーションアルバムシリーズ。

*4 モールタイヒはMCテストの故郷にあった市営池で、盗難自転車がよく捨てられていたという場所。

*5 エンジェルトランペットは、キタチョウセンアサガオとも呼ばれる毒性を持った植物。幻覚を引き起こす作用があり、これも若者の間で乱用されている。また「Non vitae, sed scholae discimus (私たちは学校のためではなく、人生のために学ぶ)」というローマの詩人ルキウス・アンナエウス・セネカの言葉が言い換えられて引用されている。

*6 この一節はハフトべフェールの曲「Kanackis」からの引用だが、ここでは「Kanackisch (移民語)」が「Kartofflisch (ジャガイモ語)」に変えられている。「Kartoffel」はジャガイモ、そしてドイツ人への侮辱語でもある。これは移民の背景を持つ人への侮辱語「Kanacke」と対をなす言葉であるため、このジャガイモ語という言葉には右翼主義的なニュアンスが含まれる。

歌詞