Building 650 – Squid の和訳。3枚目のアルバム「Cowards」からのセカンドシングル。この曲は2022年にサマーソニックで初来日した際の体験について書かれている。当時はコロナによる入国制限が解除されて間もなく、観光客も疎らだった。そして飛行機の中で読んだ村上龍の小説『イン ザ・ミソスープ』、続けて観た映画『ロスト・イン・トランスレーション』から着想を得て、日本を訪れる異邦人の孤独感を描いている。
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和訳
案内してよ、案内してよ、案内してよ
貴ガスはすべて、ただ町を動かすだけ
フランクは僕の友達1
彼は僕の友達
僕らは友達
たまに殺人が起きる
でも彼はいいやつ
フランクは僕の友達
僕らは彼らを縛る
炎は触れる
彼の鼻と口に
炎は溶かす
ほぼすべてを
ショッピングモール
灯油
靴に火をつける
僕はそれよりも珍しいものを見た
たとえば殺人者が
素敵な言葉を口にするとか
炎は触れる
彼の鼻と口に
炎は溶かす
ほぼすべてを
そのプラスチックの食べ物は
窓辺に置かれる
それに味はない
虚ろな視線しかない
フランクは僕の友達
真のアメリカ人じゃない
真のアメリカ人じゃない
真のアメリカ人じゃない
ビル650に明かりが灯る
明かりは赤、僕らの行く場所
フランクは僕の友達
真のアメリカ人じゃない
フランクは僕の友達
真のアメリカ人じゃない
脚注
- 小説『イン ザ・ミソスープ』は、風俗のアテンドを生業とするケンジが、「フランク」というアメリカ人観光客の依頼を受けるところから物語は展開する。ケンジはフランクをアテンドする中で、彼が連続殺人鬼であることを知る。しかしフランクは、ケンジは唯一の「友達」だと言い、彼を殺すことはしなかった。 ↩︎
歌詞