Cantata de Puentes Amarillos – Pescado Rabioso / ぺスカド・ラビオソ 和訳

Cantata de Puentes Amarillos - Pescado Rabioso 和訳 by radictionary

Cantata de Puentes Amarillos – Pescado Rabioso の和訳。「黄色い橋のカンタータ」と題されたこの曲は、ゴッホの絵画「アルルの跳ね橋」に描かれる「黄色い橋」のことを歌っている。このアルバム「Artaud」はその名の通り、フランスの俳優で詩人のアントナン・アルトーの残酷劇の哲学、シュルレアリスム運動、そして彼の著書である『ヴァン・ゴッホ』や『ヘリオガバルス』などにインスピレーションを受けている。

アルバムカバーにはアルトーがジャン・ポーランに宛てた手紙の一節が引用されている:「緑と黄は死の反対色。緑色は復活であり、黄色は腐敗である」。

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和訳

すべての道は歩くことができる、すべて歩ける

この周りの血のせいで、何を見ればいいか分からない*1
この歌のように、血は馬鹿みたいに笑う、でも誰の前で?
いつも通り、その手を汚し
その心の中で、時計はすでに腐る
そして海では、出航しなかった筏が沈んだ
ここも海、向こうも海

もうすぐ、帰る時間だと分かるはず
でもその輝きを家に持ち帰るのは、誰のためだ?
魂はあらゆる拘束を拒む、十字架は雨を止めた

タクシーに乗って、お嬢さん、男たちが君を見てる、君を狙ってる
あの花束に注意して、お嬢さん、花が落ちる、君は止まるべきだ
僕が見た指輪は、回転木馬で死んでいた
僕は見た、多くの猿を、巣を、コーヒー皿を、コーヒー皿を

この糸を掴んで、お嬢さん、この自由を君の手で掴んで
もうポーズを取るのはやめろ、お嬢さん、それは寝ないのと同じくらい無駄だ
強制されようが、僕は決して言わない
過去の方が良かっただの、明日の方がもっといい

青い道の、あの影はどこにある?*2
夢でしか見たことのなかった糸杉とそれを比べる
そしてその人形たちは泣いて血だらけだ

君を愛してる、君を愛さずに目覚められない

決して、彼女を見捨てるな
決して、黄色い橋
あの鳥を見ろ、檻の中で死んでいく*3

決して、彼女を見捨てるな
黄色い橋、檻の中で死んでいく
あの鳥を見ろ、黄色い橋
今日僕はすでに君を愛してる、そしてもう明日だ

明日、明日、明日

脚注

*1 「sangre alrededor(周りの血)」は、ゴッホが自らの左耳を切り落とした傷による血と、ヘリオガバルスが便所に投げ込まれた時の血を表している。

ヘリオガバルスはトランスジェンダーのローマ皇帝として知られ、両性具有の神性概念に基づいてシリアの宗教をローマに取り入れようとしたところ、保守派がこれに対し猛反発。18歳だったヘリオガバルスを殺害し、バラバラになった遺体を便所や川に投げ込み、公的記録から彼の名を抹消した。

スピネッタが表明した「ロック:ハードミュージック、社会による自殺」は、芸術的表現の可能性を搾取する音楽業界、抑圧的な社会環境を批判したマニフェストである。この副題で引用されているのは『ヴァン・ゴッホ:社会による自殺』で、この本でアルトーは精神医学を非難し、ゴッホを自殺に駆り立てたのは社会だと主張した。アルトーは1937年に精神疾患と診断されてから、様々な精神病院に収容されながら電気ショック療法などを受けたが、繰り返し手紙でこれに抗議していた。『ヴァン・ゴッホ』が出版された翌年の1948年に、アルトーは抱水クロラールの過剰摂取により死去した。

包帯をした自画像
via Wikimedia Commons
アルルの跳ね橋/ラングロワ橋
via Wikimedia Commons

*2 ゴッホの絵画「糸杉と星の見える道」の描写。

糸杉と星の見える道
via Wikimedia Commons

*3 ゴッホは弟のテオに宛てた手紙で、檻に閉じ込められた鳥について語っている。

他の鳥は巣を作り、卵を産み、雛を育てている中で、檻の中の鳥はそれができない。無駄な存在と言われながら、鉄格子に頭をぶつける。しかし檻の中には生き延びるに十分なものが揃っており、外から見ると何ら不自由がないように見える。囚われた鳥は檻の中で生かされている。他の鳥のように自由でありたいと心の中で叫んでいる。こんな無駄な人間は、まさにこんな無駄な鳥に似ている。(抄訳)

歌詞