
CCF (I’m Gonna Stay With You) – Car Seat Headrest の和訳。13枚目のアルバム「The Scholars」のオープナー。このアルバムはパルナッソス大学という架空の大学を舞台に、学生や職員の苦悩を通じて生と死、再生を描くコンセプトアルバムとなっている。
この曲の主人公はベオルコという学生(ヤギのキャラクター)で、彼はこの大学とその創設者であるスコップに傾倒するがあまりに、自分はスコップの生まれ変わりだと信じるようになる。
シングル・アルバム情報
ミュージックビデオ・オーディオ
和訳
[チャンティクリア]1
贈られた傷!(コヨーテの歯!)
オーボエが響く!(四千年!)
[ベオルコ]
昨晩、夢を見た
輝きながら進む、放たれる光芒
鳴り響くトランペット、あなたは僕の隣にいた
ウルフハウンドの目でハンターたちは銃を構える、あなたは僕の目を見た
その血が朝へ流れ出すと、僕の中で驚きが溢れた
そして目覚めると、僕はその夢の残りかすだった、僕はその雷だった
頭がいっぱいだ
記憶のほとんどで「気をつけろ(傷つけられるぞ)」と言われても
忘れられない、かつての恋人を最低から最高までみんなランク付けしてしまうように
僕は巣を作る、半分顎を失った、盲目なコヨーテのように
この自由の国で、この法の手の中で
親のクローゼットから選ぶ僕の皮、この溶岩を中に抱いて
たまに、皮からそれが見えたりする
風が運ぶ静かな囁き
混沌と騒音を通じて発せられる
「そこに炎を、そこに水を」
[静かな囁き]
この火炉に君が崩れ落ちるとき
君と一緒にいるよ
次に君がここへやってくるとき
君と一緒にいるよ
[ベオルコ]
僕はよそ者だ
生きる実感が沸けば、人生の一瞬に挨拶するだけ
自分の十字架から降りると
髪の毛ほどの距離でありながら、空ほど遠い
そして背骨は十字架へ戻る、僕のアイドルたちが渡ったこの線、僕には渡れなかった
向こうは愛、ここは喪失だ
もうすぐ金曜日
僕はいつも喪に服す、カートゥーンカートゥーン2
墓場には千のアイデアが積み上がる
新しいアイデアはあなたのことを思い出させるだけ
見渡すと、僕はまだ生きていた、他には誰も生きていない場所で
[静かな囁き]
暗闇から出るとき
君と一緒にいるよ
次に君がここへやってくるとき
君と一緒にいるよ
[ベオルコ]
すべてに追いつめられたところで、僕は列車に飛び乗る
それか、家族を養うために自分の魂を売る
この12年、僕が学んだことは神に感謝を唱えるだけだ
彼らは望遠鏡を作り、それを宇宙へと打ち上げた
母と父は言う
「そこに着いたら連絡して」
「そこに着いたら連絡して」
暗闇から出るとき
君と一緒にいるよ
次に君がここへやってくるとき
君と一緒にいるよ
(言っただろう、君は宙に舞う、君の感じたかったものすべてを、君の周りで待っているすべてを見てごらん)
(そして波は押し寄せ、すべてを運び去る)
脚注
- チャンティクリアはアルバムに度々登場するキャラクターで、物語のナレーターとしての役割を担う。
冒頭の「¡Regalada llaga!(贈られた傷)」は十字架のヨハネ『愛の生ける炎(Llama de Amor Viva)』からの引用で、「Jouez hautbois!(オーボエが響く)」はフランスの伝統的なクリスマスキャロルである『この子こそ神のみ子(Il est né, le divin Enfant)』からの引用。 ↩︎ - 「カートゥーンカートゥーン」はおそらく、カートゥーンネットワークが毎週金曜日に放映していたアニメ番組『カートゥーンカートゥーンフライデイ』への言及。曲名のCCFはおそらくこの番組の頭文字(Cartoon Cartoon Fridays)で、副題の「I’m gonna stay with you(君と一緒にいるよ)」はこの番組のキャッチフレーズである「You with us?(君は僕らと一緒にいてくれる?)」に呼応しているようだ。 ↩︎
歌詞