Deep Fried Frenz – MF DOOM の和訳。ヤマアラシのジレンマに苦しむドゥームが、友人観について綴った曲。サンプルはフーディニの「Friends」とロニー・ロウズの「Friends and Strangers」。
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和訳
[Intro]
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「友達」
[Verse]
お前がそう呼ぶ奴らは 何かが必要なときにお前に連絡してくる
ハッパを吸うことから 金を見せびらかすことに至るまで
この数年で心を落ち着かせる方法を見つけてから 地獄はひとり置いてきた
聞こえないようにしてた耳は 携帯に代わった
お前が手紙をよこすなら リアルで俺に会えるかもな
そうすればスチールナイフみたいな俺を感じられるぞ
少なくとも 奴らの眼の白い部分は見れるだろ*1
奴らの嘘が一通り終わったら サプライズで輝かせてやるよ
仲間っていうのは、お前の男友達、女友達、女子、輩、馴染み
親しい人 または俺のことを全く知らない人
ママ、パパ、同志、知り合い、兄弟、姉妹、知人、ダチ
金が必要な時に近づく奴もいる
他の奴らはサンデイ・ファニーのごとく俺たちを笑い飛ばすんだろう*2
家族なら金があろうがなかろうが そばにいてくれる
このアドバイスを無視するか心に留めるかは お前次第
親切にし過ぎれば お前はカモにされるぞ
だから最近 そいつはフレンドリーじゃなくなってきた
実際のところ 俺に見合った敵にもならないが
標識を読め:「ヒヒにエサを与えないでください」
そうやって奴らに刺されて 血の流れるお前の背中を見ればわかる
お前らもあのダンスを知ってるだろ 奴らはお前に向かって笑顔を向ける あの目つきを知ってるだろ*3
奴らがそれをやり出したら 奴らのチャンスは潰してやるさ
いわゆる多数派には お前の計画がバレないようにしろ
( どれくらいの人間が持ってるだろう?) 同調の挙手で
( 友達 ) は大まかな定義で使われる言葉だ
俺が仲間に見せるものにはこだわりがある
そうだろ;俺は金がないフリをしてる
黒人の間では 嫉妬が一番の殺し屋だ
奴らはクラックの煙かなんかの呪いにでもかかってるんじゃないのか
ゲットーのシンデレラは お前の持つ金目のものを奴らに案内してるさ
女がお前を終わらせる方法のひとつだ
友達の意味を辞書で確認してみると
そこにはこう書かれてた「好んで付き合いをする相手
同情者、助力者」 その程度のもんだ
こういう特徴は一方的なことが多い
そんな犯罪を強化するように 奴らはお前の目蓋に向かって撃つことが多い
奴らは隠すこともしない 白人女みたいにワイルドだ
電気のスイッチみたいに 人を切ることもたまには必要なんだよ
( カチッ! ) そして落ち着いたら
泥棒と同じで夜に奴らを捕まえろ ひどい暴動だ
ミスター・ファンタスティックと初めて会ったのは アームの取引をした時だった*4
あまり大胆なことはするな ママの気持ちを考えろ
それが現実味を帯びると スチールが火花を散らし
すべてが暗くなる まあ言うまでもない
こんなに安い代金で 面倒ごとをいっぱい買えるんだぜ
お前は自分のことに集中しろ 邪魔をするんじゃない
さもなくば終わらせるぞ 俺たちが持ってる銃は
( 頼りにできる人間、友達 )
共依存という形もあるが
たいていは共同被告人に成り下がる
減刑を目論んで10人は告げ口をする
そのまま牢獄の中で 懺悔するだけ
意味がわからない 忠誠心はどうなってんだ?
不届き者の間の仁義 王族の間の信用
そいつらに栄光を与えるくらいなら 燃え尽きてしまった方がいい
( どれくらいの人間が— ) 似たような話があるかって?
( 友達 ) 恋人になる前の関係で 俺たちは過剰に警戒をしてた
それから彼女と体の関係を持つと
彼女はわかってた 無条件で俺たちはなんでもできる
でもそこに指輪はない トランポリンは上にしか飛べない
彼女は彼とまた会えるかって? それは場合による
「体の相性は良かったか?」「学んだことを彼女は覚えてるか?」
演技は必要ない
彼に体を許しても彼女は知ってる 結局ただの友達だってな
[Outro]
友達
どれくらいの人間が持ってるだろう?
友達
頼りにできる人間を?
友達
どれくらいの人間が持ってるだろう?
友達
詳細に入る前に
[Skit]*5
お前たち! バカを言うな! 俺には誰が本当の友達かなんてわかる!
俺のナイスな次の引っ越し先で お前らはクラックがもらえるぞ
( 黒人ユーモアがいつも逃げ場を作ってくれた )
[Outro Skit: Character 1; Mr. Fantastic; (Invisible Woman);
Dr. DOOM; Character 2]*6
この世で最も強力で 最も謎に包まれた君主である
眠ることのない戦闘心に導かれ
その復讐心は決して弱まることはない
彼ほど恐れられている者はいない 彼ほど敵がいる者はいない
ドゥームは 素晴らしき鎧を着た神だ
俺はドゥームがどんな奴か知っている ( じゃあ教えてよ )
彼は世界で最も危険な男なのだ
もう二度と彼と関わることがないように願ってるさ
もう二度と彼と戦うことがないように願ってるさ
しかし最悪の事態が起きてしまったから いま何に直面しているかを君たちに伝えなければならない
俺がドゥームと初めて顔を合わせたのは数年前のこと
彼は一人になりたがった あの禁じられた実験をするために
ある日 その秘密の実験を行っていると
[バアアアン!!] それから彼の怪我は回復したが
その教訓を得ることもなく ドゥームは憎しみと怒りに満ち満ちて、復讐に燃えるようになった
[キャアアア!!] 私は何をしてしまったの?
俺の顔は なんとも悍ましい
彼は世界を渡り、その醜い顔の治療法を探した
( 申し訳ありません、我々にはどうすることもできません )
彼は遠く離れた村へ渡った そこでは人々がほとんど顔を合わせることはない
彼はそれを探し続けた 決してその顔を見せることもなく
しかし旅行者を餌食にする 盗賊に脅された場合は別だ
彼らの領域に一人きりで入ってしまったのだから
脚注
*1 バンカーヒルの戦いで使われた有名な言葉「White of they eyes (彼らの目の白い部分)」が使われている。この戦いでは「敵の白目が見えるまで撃つな」という指令が出されていた。
*2 サンデイ・ファニー (The Sunday Funnies) は、日曜日の新聞に載っているコミックのこと。
*3 オージェイズの「Back Stabbers」のレファレンス。
*4 ミスター・ファンタスティック (Mr. Fantastik) は、正体不明のラッパーで、おそらくドゥームの友達。ただ『ファンタスティック・フォー』の設定では敵同士である。腕がゴムのように伸び縮みするため「arm」という言葉を使っているが、このアームは武器の意味で使われている。
*5 映画『ウォーターメロン・マン (Watermelon Man)』からの引用。白人の主人公が、ある日突然黒人になるという話。黒人になってから、周りの友達の態度が変わったことを感じた時に言ったセリフ。
*6 『ファンタスティック・フォー』のシーズン1のエピソードが切り取られて使われている。
歌詞