I Killed Captain Cook – Unknown Mortal Orchestra / アンノウン・モータル・オーケストラ 和訳

I Killed Captain Cook – Unknown Mortal Orchestra / アンノウン・モータル・オーケストラ の和訳。キャプテン・クックは、ポリネシアの植民地化を進める途中でハワイの王を誘拐しようとした。この曲は、クックを殺害したハワイ先住民の視点で語られる。

MV

I Killed Captain Cook – Unknown Mortal Orchestra 和訳

オリジナル🔗Genius

神々へ続く道、その海岸で
やって来た男を、あの世へ送ってやった
死と恥をもたらす者
先祖代々伝わる、この場所に

男は砂の上に倒れた
しかし暗闇は明けぬまま
まだ多くの者がやって来た
金を握って

彼らの吐いた、多くの嘘のひとつ
彼らは神聖で公平だと
クックの血がついた、この手で
その呪縛は解けた

注釈 / 解説

ジョン・ウェバー『ジェームズ・クックの死』
via WikiCommons

このシングルのジャケットには、ルーバンの母親が映っている。彼女はハワイ・ヒロ出身のカナカ・マオリで、1973年にミスアロハフラに選ばれたそうだ。そんなハワイ先住民の母親が誇りを持って語る話が、このキャプテン・クックの死である。

キャプテン・クックことジェームズ・クックは、イギリスの海軍士官であり海洋探検家。3度の長期航海でポリネシアに到達、植民地化を進めた。3度目の航海時の1778年に初めてハワイ諸島を訪れた後、1779年に再び滞在。そこからの出航後に前檣が壊れたため、ハワイ島へ引き返すことになる。

同年の2月14日、現地民によってクックらのボートが盗まれる。その返還を求めるために、クックらはハワイ島の王であるカラニオプウ (Kalaniʻōpuʻu) を人質に取ろうとした。これに激怒した先住民はクックらを取り囲み、槍や石で攻撃を始めた。そして、王の側近がクックの胸を短剣で刺して殺害したのである。

不明な点も多いこの事件だが、ハワイ先住民の間では誇り高き出来事として語り継がれているようだ。