Jugend ohne Gott gegen Faschismus – Tocotronic / トコトロニック の和訳。エデン・フォン・ホルヴァートの『神なき青春』に「ファシズムに対する」ことを強調したタイトルで、AfD (極右政党) への支持率が高いと報道されていたドイツ総選挙前に発表された。
Jugend ohne Gott について
『神なき青春』は、エデン・フォン・ホルヴァート (Ödön von Horváth) による小説で、1937年に出版された。
物語の語り手は、ファシズム国家で教師として働いている人物。第一次世界大戦を目の当たりにし、混沌とした世界を受け入れるだけの神に対して信仰心を失っていた。
ある生徒の宿題を添削中に、人種差別表現を見つけた。それを正そうと「黒人も人間だ」と生徒に向かって発言したことに対し、生徒やその親たちの猛反発を受ける。職を失いたくない主人公は、周りに合わせるほかなかった。
その後、殺人事件が起きる。主人公は真実を語ることで、神への信仰心を取り戻し、ファシズム克服への兆しを見せる。
MV
Jugend ohne Gott gegen Faschismus – Tocotronic 和訳
[Strophe 1]
また運河の上で 君は夏を過ごす
君の左ふくらはぎには ホクロがある
街の中で目にするものは どれも君のものじゃない
ダイヤモンドも シルバーリングも 君の足が踏みつける
[Refrain]
神なき青春 ファシズムへの抵抗
神なき青春 ファシズムへの抵抗
[Strophe 2]
公園でスケートボードをして*1 君は一日を過ごす
じきに疲れて 君は道を外れるんだ
夢の中で見えるのは 至る所に作られる
ダイヤモンドも シルバーリングも 超音速の世界で
[Refrain]
神なき青春 ファシズムへの抵抗
神なき青春 ファシズムへの抵抗
[Strophe 3]
「またどこかで出会うだろう」*2 去り際に君は言う
そして次の15時間を どう耐え抜くか考えるんだ
街の中で目にするものは どれも君のものじゃない
ダイヤモンドも シルバーリングも 君の足が踏みつける
街の中で目にするものは どれも君のものじゃない
君が踏みつけるもの それは君の強迫観念
[Refrain]
神なき青春 ファシズムへの抵抗
神なき青春 ファシズムへの抵抗
神なき青春 ファシズムへの抵抗
神なき青春 ファシズムへの抵抗
注釈
*1 スケートボードはカウンターカルチャー (対抗文化) の象徴。
*2 「人は人生で二度会うものだ (Man sieht sich immer zweimal im Leben)」ということわざから。「また会おう」という肯定的な意味とも捉えられるが、「また会ったら覚えておけよ」という復讐心を込めて使うこともある。