L’homme pressé – Noir Désir / ノワール・デジール の和訳。時間と金にしか興味がない男は、自身の手掛けるくだらない商品に金を突っ込む人間をバカにしている。そしてそんな男になりきり、資本主義を批判しているのがこの曲の本質。
MV
L’homme pressé – Noir Désir 和訳
[Couplet 1]
俺はビクともしないマネキンで
肌は太陽に焼けてる
撤回しろよ せっかちな男め*1
俺の吐いたナンセンスは
世界の運命を握る
時間がないから 俺は走り続ける
俺のキャリアは崖っぷち
俺はメディアの男
俺は政治的なだけじゃない
俺は速く進むんだ とても速く
俺は宇宙に浮かぶ人間彗星だ
[Couplet 2]
俺は時間をも超えて
俺は出典になり
俺は至る所に現れる
俺は全知全能だ
俺は世界を侵略した
そんな世界を知りもしなかったが
気にするな 俺の話すことは
気にするな 俺の知ることは
俺の足元にいる奴らは
潜在的に80億
奴隷になるバカども
俺の友達には当てはまらない
俺と同じ世界に住んでる奴はな
お前には想像つかないだろ
どれだけ奴らが幸せだか
[Pont]
欲しい奴はいるか?
俺の脳ミソのクズを
入りたい奴はいるか?
俺のウェブネットワークへ
[Couplet 3]
日々活動する
非人道的支援のために
即座の利益のために
メディアへのゴマすりのために
俺は金持ちだ 大金持ちだ
俺は不動産で稼いでるし
ビジネスのやり方を知ってるんだよ
金を払える奴がそこらにいるからな
俺はパリを知り尽くしてる
もちろん他のことも
俺にしかない繋がり
そして奴らの奥さんは俺が…
もちろん高頻度で
[Couplet 4]
財布のひもは
俺のために緩くなる
秘密なんかない
俺は諸王の王だ
視聴率を爆発させて
聴衆を虜にするが
お前は何を信じる?
これが俺のやり方 これが俺のチャンス
俺は番組が好きだ
テレビ番組が
見る暇はない
でも俺が作ってるけどな
俺たちが吐き出した食べ物は
飢えた目に当たるのさ
奴らが望んでるんだよ
奴らはたかってくるんだ
俺たちの腐敗に
コンフィチュールを退けるくらい
ブタにとってはな
[Refrain]
お前も知ってるだろ
せっかちな男なんだ
俺はせっかちな男だ
せっかちな男だ
[Couplet 5]
日々活動する
非人道的支援のために
即座の利益のために
メディアへのゴマすりのために
俺は金持ちだ 大金持ちだ
俺は不動産で稼いでるし
ビジネスのやり方を知ってるんだよ
金を払える奴がそこらにいるからな
俺は時間をも超える
俺は至る所に現れる
俺は素晴らしい出典
いつでも俺の科学を持ち出してやるよ
俺は速く進むんだ とても速く
俺のキャリアは崖っぷち
俺はメディアの男
俺は政治的なだけじゃない
[Refrain]
なぜなら俺は せっかちな男だから
せっかちな男だから
俺は せっかちな男だから
せっかちな男だから
[Couplet 6]
日々活動する
非人道的支援のために
即座の利益のために
メディアへのゴマすりのために
俺は金持ちだ 大金持ちだ
俺は不動産で稼いでるし
ビジネスのやり方を知ってるんだよ
金を払える奴がそこらにいるからな
[Outro]*2
ラブ ラブ ラブ
アメリカではそう言ってる
リュボー
かつてのソビエト ロシアではそう言う
アムール
フランス中がそう言うのさ
注釈
*1 「L’homme presse (せっかちな男)」という言葉は、ポール・モランの小説『L’Homme Presse』にインスパイアされている。時間に囚われ過ぎるが余りに、家族との関係を壊していく男の物語。
*2 レ・ポピーズ (Les Poppys)というボーイバンドの「Love, Lioubov, amour」のサンプル。この曲はベトナム戦争の最中に作られた曲で、当時のソビエト最高指導者であるレオニード・ブレジネフ、リチャード・ニクソン米大統領、ジョルジュ・ポンピドゥー仏大統領が北京で毛沢東に会い、平和を祈るという空想を歌っている。ちなみにMVでは当時流行っていたボーイバンドの踊りをしながら商業主義のメディアをバカにしている。