Mental – Denzel Curry / デンゼル・カリー の和訳。自殺願望を克服する過程を綴った曲。アウトロでは日常的な傷みを音楽に変えることについて、ソウル・ウィリアムズが詩を添えている。
MV
Mental – Denzel Curry 和訳
すべてはあなたの精神にある
もっと高い所に連れて行ってやるよ、木のてっぺんまで登るハーバリストよりも
これはラップじゃない、むしろビバップだ
フレディ・ハバードのセンスで、乳牛みたく言葉は次々絞られてく
雨が永遠に続くようにしても、シアトルだろうが俺はスリップしにくい*1
足は砂利道へ、何十年も全国を旅して
年を取ったとしても、この音楽は沁み着く
青春の噴水の中、ブースを囲むのは水
俺の精神はこんなフローで溢れる、だからレコーダーを用意しろ
俺のメンタルは「まあ、なるようになるか」*2
そう、俺がやってるのは夢を実現するラップ
40年代に戻れるなら、俺はハイになってスキャットしてるはず
違う慣習は、情熱を傾ける別の習慣を作り出す
行動に移すことが難しくなってきた、だが—
すべてはあなたの精神にある (すべては俺の心にある、でも大丈夫になる時この目は溶ける、なぜならそれは俺の—)
俺を誕生させた抵抗、そこから生まれた
あらゆるものを音楽にしたが
この叫び声を、収録してる奴はいるのか?
コンクリートの間を体が吹き飛ぶ、これを拠点にする人間はいない
爆弾、崩壊する建物
何度も鳴る銃声のベース音、しかし叫び声がその音を掻き消す
大西洋で響く爆発音のサンプルを、もう片方の地球に流せ、ループさせろ
叫び声の下には炎
ハープーン、そういったすべて
放射線によってその音はアナログに聞こえる
死が一緒に踊れるような何かが必要だ
俺のスタイルは完全に変わった、狡猾さに慣れ過ぎた
悲しみはストーリーに当てはめられ
俺は一生、スピーカーの前で孤独に踊る
注釈
*1 アルバムタイトルの「目が溶ける」が涙を表しているように、「大量の雨を降らす」は降水量の多いシアトルと比べても引けを取らないほど「観客の涙を誘う」ことを意味する。そして大雨のような状況下でも「slip (失敗)」することは少ないということ。さらに砂利道で「slip (滑ること)」を防いでいる。また、『Sleepless in Seattle / めぐり逢えたら』にもかかっている。
*2 このラインはカウボーイビバップ、ワイルド・ホーセスの台詞から取られている。