Ship Of Fools – John Cale の和訳。4枚目のソロアルバム「Fear」に収録されている曲で、リマスターボックスセット「Ship Of Fools: The Island Albums」のタイトルトラックとなっている。
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和訳
愚か者の船がやってくる*1
降ろしてくれ、俺は食べないといけない
同じ話、同じこと
放出しては、取り込んでいく
お兄さん、裏にキャラバンが停まってるよ
落ち着きなく、キリスト教徒が乗り込むことを望んでいる
黒い本、鉤縄
焼け落ちた木にかかった絞首縄
俺たちは墓石に近づいているんだろう
最後に俺たちが食事をしたのは
ハエが自由に飛び回れた時
苦難は開いたドアの数で数えられる
でもその間に挟まれるのは
漁師たちだ、彼らはまだ
テネシーからアリゾナまで航海したいと願っていた
だから待て、そう長くはかからないから
電話が来ている
待て、彼女はもういない
合図を出すために彼女は南へ向かった
メンフィスでドラキュラを拾った
ちょうど夜明け頃だ
俺たちは急いで、魂が救われるよう願った
この空気には、何か疲れさせるものがある
スウォンジーに着く頃には、暗くなっていた*2
ボソボソした呟き、ジャングル、ラッパ、景品
アマンフォードで潮は西へ向いた
まるでどうすべきか分からないかのように
しかしガーナントは地面を踏み締め、さらに要求をしてきた
人々は皆、俺たちと会えてとても嬉しそうだ
握手をして、時計に笑顔を向ける
そして、俺たちは全員に伝えた
愚か者の船は出発したと
皆がクリスマスまでに帰宅できるように
だから待て、そう長くはかからないから
電話が来ている
待て、彼女はもういない
合図を出すために彼女は南へ向かった
脚注
*1 タイトルでもある「愚か者の船」は、人間の愚かさを喩えた寓話に由来する言葉で、進むべき方向の分からない人間だけを乗せた操縦士不在の船のこと。この曲が70年代に書かれたことを考えると、ドラッグ依存のことや破滅的な人生を送るアーティストたちを描いているように思える (チェルシーホテルのような場所?) 。ただしインタビューでは、この曲はウェールズで育ったことや、ラジオを通して想像したアメリカについて書いたと語られている。
*2 スウォンジー、アマンフォード、ガーナントはいずれもウェールズにある地名。
歌詞