Subway System – Jimothy Lacoste 【和訳】

Subway System – Jimothy Lacoste の和訳。生まれも育ちもロンドンのジモシーが、幼い頃から慣れ親しんできたロンドン地下鉄への愛を表現した曲。しかしどうやら良いことばかりでは無かったようだ。

Subway System - Jimothy Lacoste

MV

オリジナルのMVは、ロンドンの地下鉄でジモシーが踊っている (?) 動画だったが、のちに取り下げられた。

新たにアップされた動画では、TfL (ロンドン交通局) の弁護士からの手紙の引用だけが映されている。ざっくり訳すと「あなたの危険行為をマネする人が出る可能性があるからTfLとして看過できない」とのこと。

Subway System – Jimothy Lacoste 和訳

オリジナル🔗Genius

[Chorus]

電車に乗り込め 電車に乗ろう
ロンドンの地下鉄は速いんだよ コカインくらいに*1
切符は高い 安いとは言えないよね*2
ねえ 電車が近づいてるから扉に気を付けて ビー、ビー

[Verse 1]

もし知ってるなら 秘密にしておいて
これが好きなんだ 驚くなよ 見せてやるよ
この色 この路線 この電力 これが俺のリズムだ
電車は超楽しい シンプソンズみたいにずっと続いてる番組みたい*3
あの色が目に入っても 嫌がらないでよ*4
広い心を持って考えて 親しみを持って
まあ、これくらいでいいだろ ネタバレしたくないし
ちょっと待って あれって俺の乗る電車じゃん

[Verse 2]

遅れたけど辺りは静か 彼女はくつろいでる ここで別れられない
みんなストレスを抱えてる 農場のブタみたいに
俺の友達は こんなイカれた電車に乗ってられないんだって
この混沌はどうしようもない このシステムは狂ってる
おいおい この電車のフローはおかしいだろ*5
素早く 上下に ヨーヨーのごとく
そう、俺のノーザン線が走ってる*6
最高の路線 モーデンまで遠くへ それってすごいよな

[Chorus]

電車に乗り込め 電車に乗ろう
ロンドンの地下鉄は速いんだよ コカインくらいに
切符は高い 安いとは言えないよね
ねえ 電車が近づいてるから扉に気を付けて ビー、ビー

[Verse 3]

そこのビジネスマン、黄色い線に近づきすぎ*7
黄色い線に
勘弁しろよ 俺が安心できないだろ
それに荷物は足元に置けよ 頭おかしいだろ
そして電車に乗ってる人は みんなシャイだ
社会不安なんて なくなればいいのに
死に絶えて乾き切ればいい でもこれがロンドンだ なんでって?
外に出れば みんなが挨拶してくれるから*8

[Verse 4]

電車でちょっと話しかける 俺の運命に
スペースがあんまりないね 隣に座りなよ
ロンドンの公共機関はたまにシリアスになる
ビジネスマンにぶつかれば ブチ切れられるし
でもいいんだ もう準備はできてる
電車に乗る機嫌の悪い人たち 空が曇ってるからだろう
ジモシーは幸せだ このライフスタイルを愛してる
小さい頃からこの線に乗って すごい距離を進んできたんだ

[Chorus x2]

電車に乗り込め 電車に乗ろう
ロンドンの地下鉄は速いんだよ コカインくらいに
切符は高い 安いとは言えないよね
ねえ 電車が近づいてるから扉に気を付けて ビー、ビー

電車に乗り込め 電車に乗ろう
ロンドンの地下鉄は速いんだよ コカインくらいに
切符は高い 安いとは言えないよね
ねえ 電車が近づいてるから扉に気を付けて ビー、ビー

[Outro]

運転手、運転手、俺の運命へ連れてってよ
北へ南へ東へ西へ 俺を消し去ってくれ*9 (西へ、
西へ、西へ、西へ、西へ、俺を消し去ってくれ…)


注釈

*1 コカインは効き目が早い。

*2 ロンドン地下鉄は運賃が高いことで知られる。利用範囲にもよるが、一日乗車券は12~17ポンド (約1,900円~2,700円) かかる。

*3 ザ・シンプソンズ (The Simpsons) は、1989年から現在も続いているアメリカのテレビアニメシリーズ。

*4 地下鉄にある落書きのことを「色」と言っている。

*5 ここでの「フロー」は、ロンドン地下鉄がロンドンを網羅して走っていることと、ジモシー自身が持つフローのふたつの意味がある。

*6 ノーザン線 (Northern Line) は、最も需要が高いロンドン地下鉄の路線で、地下鉄網の最も南に位置するモーデン駅まで走る。

*7 ロンドン地下鉄も日本と同じく「黄色い線の内側までお下がりください」のルールがある。線の上に立っていてはいけない。

*8 これはステレオタイプだが、ロンドンは冷たい人が多いと言われている。ロンドンを出ればフレンドリーな人がいるという意味。

*9 「go west」は直訳すると「西に行く」だが、「迷子になる」や「死ぬ」という意味の慣用句である。