Trismegistus – High On Fire の和訳。9枚目のアルバム「Cometh the Storm」のサードトラック。タイトルはエジプト神話に登場する、物質界と精神界の知恵を司る神ヘルメス・トリスメギストスのこと。この曲では神話に絡め、執拗な権力の追求による暴力や死、その裁きが描かれている。
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和訳
蹄を踏み鳴らし、血で脈打つ欲望の心で命を奪う
交わるオシリス*1、鉄の鍛造師たちとの支配
死に蝕まれた心による鞭、憎しみの波に火がつく
黒い教えの慣習、最も邪悪な世界の悪魔の偶像
ああ、哀れ
トリスメギストス、神に祈れ
唯一のセミラミス*2を抱きながら
汚れた恐怖の血、ああ、哀れ
血に染まり、汗をかくその目
失われた知識への欲望、代償
砂の上にその意志を押し付ける
その手中にある殺人
血に染まり、汗をかくその目
失われた知識への欲望、代償
ああ、哀れ
私は恐怖だ、命だ、闇を操る
私はナイルだ、神だ、ファラオの力を操る
トートの写本は永遠に唱えられる
アヌビスとともにドゥアトへ*3
蹄を踏み鳴らし、血で脈打つ欲望の心で命を奪う
交わるオシリス、鉄の鍛造師たちとの支配
死に蝕まれた心による鞭、憎しみの波に火がつく
黒い教えの慣習、最も邪悪な世界の悪魔の偶像
ナイルに宿る者につけられた、傷跡と瘡蓋
交わるオシリス、鉄の鍛造師たちとの支配
血に染まり、汗をかくその目
失われた知識への欲望、代償
砂の上にその意志を押し付ける
その手中にある殺人
唯一のセミラミスを抱きながら
汚れた恐怖の血、ああ、哀れ
脚注
*1 オシリスはエジプト神話に登場する死者と復活の神。オシリスは弟のセトによって殺害されたが、妻のイシスによって復活したのち、アアルの王として死者を裁くことになった。
*2 セミラミスはアッシリアの女王で、絶対的な権威の象徴だと解釈できる。
*3 トートの書は、知識を司る神トートによって書かれたとされる文書のこと。アヌビスは死後の世界への案内人。魂をドゥアトと呼ばれる冥界に導き、死後の世界に進む前に裁きを受けさせる。
歌詞