Verstärker – Blumfeld / ブルームフェルト の和訳。ブルームフェルトは、90年代のドイツインディーシーンを代表するバンドのひとつ。バンド名はカフカの『中年のひとり者ブルームフェルト』から取られており、その流れを汲んだ文学的な歌詞が特徴。
MV
Verstärker – Blumfeld 和訳
僕が感じるものを、感じる?
出力を増幅させたなら
閉ざされた空間は、すべて棺だ
文章として、コンテナの棺にならぬように
自分を書き留める
外からも内からも爆発しないように
閉所への恐怖を和らげ
付け足しては、たまに脱ぎ捨てる
プロセスやテクニックは聞きたくない
自分を綴るため
期間を新しい意味で書き換えて
そして、この場のように、また君と過ごすため
インクのように
伸びていこうと
吸い込まれる
紙のベッドへ
アンプリファイア
アンプリファイア
僕が感じるものを、感じる?
フィードバックするまで、増幅させるものを
エフェクトのように、肌に反射される
君は何を感じる? 僕は感じる
僕がいたことのない場所に、行くことはない
肌で何かを感じる、それは意味を成す
もし君が僕を読んで、気に入ったなら
君に触れさせて、僕に触れて
アンプリファイア
アンプリファイア
僕が感じるものを、感じる?
ミステリーとヒステリーとヒストリーが、増幅し合う様相を
それが愛でないなら、それは爆弾だ*1
または箱だ
そしてまた、僕は文章として光り
そして自分の中に入り
そして考える、何だって?
何だって? 僕は考える
始めは閉じていたのに、僕は開いている
だから僕は行って、覗き込んだ
そこに立っていたのは? 僕だ*2
閉ざされた空間は、すべて棺だ
閉ざされた空間は、すべて棺だ
注釈
*1 ザ・スミスの「Ask」より。もとの歌詞は「もしそれが愛じゃないなら、僕らを団結させるものは爆弾だ (Because if it’s not love, then it’s the bomb that will bring us together)」で、これは当時進行中であった冷戦を指している。
*2 「icke」や「nanu」など、ベルリン訛りが特徴的な詩「Berliner Klopsgeschichte」の引用。もとの詩で開いていたものはドアだったが、ここで開くものは自分になっている。