Goodbye Horses – Q Lazzarus / Q・ラザルス 和訳

Goodbye Horses – Q Lazzarus / Q・ラザルス の和訳。バガヴァッド・ギーターというヒンドゥー教の聖典では、馬が五感の象徴となっている。「馬に別れを告げる」とは、身体的制限から解き放たれることを意味する。

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Goodbye Horses 収録曲

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和訳

彼は言った「私は昇るところも見た
しかし必ず落ちていく
それが来るところも、去るところも見たんだ」
彼は言った「すべては夜に過ぎ去る」

私は言った「そんなことはありません
それは間違いだと思います
私は同意できないです
それは間違いだと思います
私の話を聞いてもらえませんか?」

彼は言った「私はすべてを見たんだ
そこに行ったこともある、希望も、地面に横たわる夢も見た
空も見た、落下し始めるところを」
彼は言った「すべては夜に過ぎ去る」

私は言った「そんなことはありません
それは間違いだと思います
私は同意できないです
それは間違いだと思います
私の話を聞いてもらえませんか?」

さよなら、馬たち、私はあなたたちの上を飛び立つ

Q・ラザルスについて

Q・ラザルスことダイアン・ラッキーは1960年12月12日、ニュージャージーのネプチューン・タウンシップに7人兄妹の末子として生まれた。子どもの頃は合唱団で歌い、高校卒業後の18歳でニューヨークへ移住、音楽の道を志した。1980年代には「Q・ラザルス・アンド・ザ・リサレクション」というバンドを結成している。しかしレコード会社からは、彼女のドレッドヘアを理由に契約を断られ続けていた。

生活のためにタクシーの運転手として働いていたところ、たまたま乗客として知り合った映画監督のジョナサン・デミからその才能を認められる。1986年の映画『サムシング・ワイルド』で彼女の曲「Candle Goes Away」が使われ、続く「Goodbye Horses」も『愛されちゃって、マフィア』『羊たちの沈黙』に起用された。さらに『フィラデルフィア』では彼女自身が出演し、トーキング・ヘッズの「Heaven」を歌っている。そんな大成功を収めたにもかかわらず、それ以降に新曲は作られなかった。1996年にQ・ラザルス・アンド・ザ・リサレクションは解散、彼女は表舞台から姿を消した。

2015年、とあるファンのツイートに本人が返信し、バスの運転手として働いていることを明かした。2019年、映画監督のエヴァ・アリジスと出会い、彼女の半生を描いたドキュメンタリー映画『Goodbye Horses: The Many Lives of Q Lazzarus』の制作に取り掛かった。映画は2023年公開予定だったが、2022年、彼女の訃報が報道された。61歳没。

歌詞