
Henry Lee – Nick Cave & The Bad Seeds の和訳。スコットランド発祥の「ヤング・ハンティング」という伝統的なフォークソングをもとにした曲。他の女への嫉妬のあまりに意中の相手を殺害してクライド川に流してしまうという、なかなか猟奇的な民謡である。
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和訳
愛して、愛して、愛しのヘンリー・リー
そして一晩を私と過ごして
この世界で、きっと見つからないわ
私と比べられる女なんて
そして風は唸り、風は吹く
ラララララ
ララララリ
小さな鳥は、ヘンリー・リーのもとへ降り立つ
僕は愛せない、君を愛さない
君と一晩を過ごせない
幸せな緑の地にいる女性を
君よりも深く愛しているから
そして風は唸り、風は吹く
ラララララ
ララララリ
小さな鳥は、ヘンリー・リーのもとへ降り立つ
彼女はフェンスにもたれかかり
1、2回、キスをする
そして手にした小さなペンナイフで
彼を何度も突き刺した
そして風は唸り、風は嘆く
ラララララ
ララララリ
小さな鳥は、ヘンリー・リーのもとへ降り立つ
ユリのように白い、彼の手を取って
彼の足を取って
深い、深い井戸へ投げ入れた
30メートル以上の深さへ
そして風は唸り、風は吹く
ラララララ
ララララリ
小さな鳥は、ヘンリー・リーのもとへ降り立つ
横になって、横になって、愛しのヘンリー・リー
その肉が、あなたの骨から削ぎ落ちるまで
幸せな緑の地にいる、その女のために
あなたが家に帰るまで、私は待ってられないの
そして風は唸り、風は嘆く
ラララララ
ララララリ
小さな鳥は、ヘンリー・リーのもとへ降り立つ
ラララララ
ララララリ
小さな鳥は、ヘンリー・リーのもとへ降り立つ
ラララララ
ララララリ
小さな鳥は、ヘンリー・リーのもとへ降り立つ
ラララララ
ララララリ
小さな鳥は、ヘンリー・リーのもとへ降り立つ
ヤング・ハンティング について
この曲は18世紀頃から存在したらしく、作者は不明。フランシス・ジェームズ・チャイルドの「Popular English and Scottish Ballads」によると、もともとの歌詞は短編小説並みのボリュームがあり、この内容が切り取られてさまざな派生形が生まれたようだ。よく知られているバージョンの歌詞では、以下のように描写されている。
ヤング・ハンティングに熱を上げていた女は、彼をベッドに誘うものの「君よりももっと美しい女性を愛している」と言われて断られてしまう。嫉妬に駆られた女は、別れのキスをせがんだところで彼を刺殺した。その後、メイドを駆り出して遺体を一緒に川へ投げ捨てた。鳥はこの様子を一部始終見ていた。女はその存在に気づき、ゴールドのケージで鳥を誘き寄せようとするが、鳥は危険を察知して逃げ去り、遺体の在り処を人々に知らせる。罪に問われた女は、この罪をメイドに着せた。火炙りの刑に処されたメイドだったが、無実の彼女が焼死することはなかった。代わりに女を火に投げ入れてみると、罪深き女は瞬く間に焼き払われた。
「ヘンリー・リー」はこの話のアメリカ版である。ニック・ケイヴのバージョンは、ディック・ジャスティスの「Henry Lee」の歌詞によく似ているので、おそらくここから取られたものだと思われる。
歌詞