Sabrina – Einstürzende Neubauten の和訳。赤、金、黒はドイツ国旗の色で、自由と統一を象徴する。しかしどれだけ良く見せようとしても、現実の姿は理想のそれとは違う。
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和訳
その赤は、沈む太陽じゃない
朝のシーツについた、思いがけないシミじゃない
その赤は、僕らが流したものじゃない
カベルネ・ソーヴィニョンの赤じゃない
すべてが無駄な、ルビーの世界じゃない
そんな赤じゃない、そんな赤じゃない
そんな赤じゃない、そんな赤じゃない
その黄金は、あのゼウスの雨ほどじゃない
それは、まったく、天から授かるものじゃない
一般に知られるも、盗まれないようにされる
そんな黄金じゃない
その黄金は、想い出ほどじゃない
同じ名前の、時代ほどじゃない
そんな黄金じゃない、そんな黄金じゃない
そんな黄金じゃない、まったくそうじゃない
これが君の色だったなら
これが君の色だったなら
これが君の色だったなら
君の色だったならと、願う
これが君の色だったなら
これが君の色だったなら
これが君の色だったなら
君の色だったならと、願う
その黒は、マレーヴィチの黒の正方形
僕らが見つめる、冷たい焼却炉
ハイピッチにした未来のスケール
星のない冬夜の物語
それが君にはお似合いだ
それほどに黒い、それほどに黒い
それほどに黒い、それほどに黒い
これが君の色だったなら
これが君の色だったなら
これが君の色だったなら
これが君の色だったなら…
君の色だったならと、願う
脚注
- 思いがけないシミ… おそらく初夜の出血を意味する。ここでの血は戦闘で流すものではなく、生命維持に欠かせないものとして肯定的に捉えられている。
- ゼウスの雨… 黄金の雨に変身したゼウスがダナウと交わり、英雄ペルセウスが生まれた。
- 金の思い出・時代(golden memory / age)… それぞれ黄金期の、良い記憶、時代を意味する。
- 黒の正方形… カジミール・マレーヴィチのこの絵画は、ロシア革命と関連付けて語られることが多い。
- 冷たい焼却炉… ホロコーストで虐殺された遺体の焼却炉。
- 冬夜の物語… ハインリヒ・ハイネの『ドイツ冬物語』。
歌詞