Knebel – Lindemann / リンデマン の和訳。「Knebel」は「猿轡」のこと。「猿轡を嵌めた、何も言わない君が好き」は、弁が立つ女性に対して力でしかねじ伏せることのできない男性の弱さを表現している。
Knebel – Lindemann 和訳
[Strophe 1]
太陽が好きだ ヤシの木も 海も
空が好きだ 雲に隠れた空を見上げて
冷たい月が好きだ 満月の時の丸い月が
そして君が好きだ 猿轡を口に嵌めた君が
たっぷり注がれたグラスが好きだ 誰もいない街並みも
動物が好きだ 人はそんなに好きじゃない
生い茂った森が好きだ 色鮮やかな草地も
そして君が好きだ 猿轡を口に嵌めた君が
[Refrain]
人生は単純だ 単純に辛過ぎる
もっと単純になるはずだった
もしすべてが運命なら すべてに理由があるなら
そして君はすごく静かだね 猿轡を口に嵌めると
[Strophe 2]
華奢な女性が好きだ 太ったら泣き出すような
君のお母さんが好きだ でもお父さんは苦手だ
先に言っておくと 子供は嫌いだ
でも猿轡を口に嵌めてる 君は好きだよ
君の顔に伝う 涙が好きだ
自分が好きだ 自分が嫌いだ
心は壊れ 魂は傷だらけ
そして君は僕を見つめる 猿轡を口に嵌めながら
[Refrain]
人生は悲しい 人生は辛い
もっと単純だったら 好きになってたかもしれない
世界は周り続ける 地球は丸い
でも君には周らないんだ 猿轡を嵌めるんだ
お前の口に! - そう
[Bridge]
お前が憎い
お前が憎い
お前が憎い
お前が憎い
[Refrain]
人生は単純だ 単純に辛過ぎる
もっと単純になるはずだった
もしすべてが運命なら すべてに理由があるなら
お前が静かなのは 猿轡を嵌めてるからだ
お前の口に
MV
YouTube には一部が修正された MV が公開されているが、これでも閲覧注意 ( 血などグロいものが苦手な方はご視聴をお控えください )。
無修正版が一度だけ www.knebel-video.com で公開された ( 現在は存在しない )。ただし、Redditには転載されている。
MV に関するいろんな人の考察が面白かったので引用。
ここではティルが MV で演じる人物について、「 ティル 」と呼ぶことにする。一応 ペーターも一緒にギターを弾きながら血まみれになっているが、よくわからないので特に触れない。
ガラスのボール
女性が持っているガラスのボールの中には、ティルが鎖で繋がれている建物のミニチュアが入っている。
ガラスはおそらくティルの脆さを表している。ティルは鎖を持って女性を先導しようとしているが、ティルが鎖で支配されているガラスのボールを持つのは女性である。これは、本当の力関係を象徴していると推察される。
聖書
ティルは穴の空いた聖書を持っている。穴には鎖が通されている。
本に穴が空いているということは、聖書の本来の意味や使い方を理解していないことを示唆している。
ティルは本の穴から不気味に覗き込んでいるが、その姿は自らの行動を正当化するために、聖書に書かれた文書を都合よく解釈している人間を象徴しているものだと考えられる。
ウナギ
ティルがウナギの頭を喰いちぎるシーンがある。ディレクターのインタビューによると、ウナギはケータリングで食事用に用意されたもので、生きたウナギを喰いちぎったわけではないらしい。
動物を食べる行為は、モラル的にはソーセージやケバブを食べることと同じだと思う。でもラムシュタインで撮った最初の MV が「 Links 2 – 3 – 4 」で、そこでハチミツに溺れて死んだアリが出てしまった。そこから僕の中では、撮影中に苦しむ生き物は絶対に出さないと決めてる。ティル以外は。
ディレクター Zoran Bihać
ただし、ウナギが何を象徴しているかは語られていない。
宗教的な観点からだと、ユダヤ教徒の『 レビ記 』には鱗と鰭を持たない水生動物を不浄としているため、ウナギを食べる行為はタブーである。
経血
無修正版では、経血が流れる女性に口淫するシーンが映し出されている。
月経を不浄と考える宗教も多くあり、月経に触れることは未だにタブー視されている。ラムシュタインの MV では暴力的なものや性的なものは数々あるが、耐性があるファンでさえ、今回の MV に衝撃を受けた人は少なくない。
ただしこれはただの胸糞悪い映像を詰め込んだだけではなく、経血が命の源であると同時に「 女性にしかない力 」であることの象徴でもある。
猿轡
動画には実際の猿轡は出てこないが、ティルと女性のお互いが口に手を突っ込んで、まるで猿轡を嵌めているような姿になる。
ティルが女性に対して持つ歪んだ理想は、女性が口を開くと壊れてしまう。ティルの思い通りにしたいがために猿轡を嵌めることが、女性との関係を続けるためにティルができる唯一の方法であった。それは歌詞からも読み取れるように、ティルのエゴであり、弱さである。
ティルは女性の口に手を突っ込むものの、最後は血まみれで鎖に繋がれたまま溺れ、女性を引き留めようと必死になる惨めなティルが映し出されている。