Oral – Björk / ビョーク の和訳。25年前に書かれた未発表曲をアレンジし、ロザリアのボーカルとセガ・ボデガのプロダクションを加えたポップソング。この曲の収益は、生態系に深刻な影響を及ぼしているサケ養殖 (後述) への抗議活動に充てられる。
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和訳
夜になるとあなたの口は、私のベッドの上に浮かぶ
私だけの月
心で好きなように思い描けるからといって
決して実現しないわけじゃない
実現するはずがない
お願い、それを変えてくれない?
それは正しいこと?
わからない
私はわからない
一人をもう一人に紹介するわ
夢と現実を、互いに知ってもらおう
彼女がそうできるから
紹介しよう
彼女がそうできるから
口と口を
それは正しいこと?
わからない
私はわからない
背後からこっそり
彼の後頭部まで近づいていい?
そして彼の髪を持ち上げて
とても優しくかじる
そこから彼女の髪は始まる
彼女がそうできるから
だからお願い、彼にキスしてもいい?
彼女がそうできるからといって?
彼にキスしたい
彼女がそうできるから
お願い、彼にキスしてもいい?
彼女がそうできるからといって
わからない
彼女がそうできるからといって
そこには線がある、私は渡れない
サケの囲い網養殖問題について
2023年10月7日、囲い網養殖に反対する多くの人々がレイキャヴィクのオイストゥルヴォットルル広場に集まった。そこでは死んだサケが並べられ、殺虫剤と見られる液体が注がれた。これはアイスランドのフィヨルドに毒物が流されたことを象徴するものだ。そして適切な措置を講じないアイスランドの環境大臣に対し向けられた抗議活動であった。
サケ養殖でまず問題になっている点は、サケジラミという寄生虫の蔓延である。大規模な養殖場では蔓延速度が非常に早い。このサケジラミを防ぐために養殖場ではエマメクチン安息香酸塩 (EMB) が使用されるが、サケジラミがEMB耐性を持ってしまった結果、養殖場から逃亡したサケがこの寄生虫を海に蔓延させた。さらに逃亡した養殖サケと天然サケが交雑することで遺伝子汚染が生じ、サケの死亡率が高まった。また、養殖サケのフンがそのまま海へ流れることも海洋汚染に繋がっている。
NASFによると、ノルウェーでは毎年約20万匹の養殖サケが逃亡しており、囲い網養殖ライセンスの新規発給は停止されている。その影響で養殖業者がアイスランドに移動したことで、ノルウェーと同様の環境汚染が広がっている。
歌詞