Sucio y Desprolijo – Pappo’s Blues / パッポズ・ブルース の和訳。見た目重視の社会において、見た目がどうであろうが彼自身の内面は変わらないこと、社会の風潮に流されないことを歌っている。パッポによるアルゼンチン・ロックの名曲である。
Pappo’s Blues について
パッポズ・ブルースは、その名の通りパッポ (Pappo) ことノルベルト・アニバル・ナポリターノ (Norberto Aníbal Napolitano) が率いるアルゼンチンのバンド。1970年に結成され、当時はベースにダビド・レボン (David Lebón)、ドラムにブラック・アマヤ (Black Amaya) を据えたパワー・トリオだった。
1971年にセルフタイトルのデビューアルバムをリリースしてから、パッポはヨーロッパに渡る。そこでレッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムやモーターヘッドのレミー・キルミスターに会い、8カ月間をギターやハーモニカの演奏に費やした。アルゼンチンに帰省してから2枚目のアルバム「Pappo’s Blues Volumen 2」を収録。それからもアルゼンチンとイングランドを往復する生活を送り、イギリスのパンク・ロックやヘヴィ・メタルなどに刺激を受けた。
パッポはパッポズ・ブルース以外に、下記のバンドでも精力的に活動した。
- ロス・ガトス (Los Gatos)
- ロス・アブエロス・デ・ラ・ナダ (Los Abuelos de la Nada)
- ビリー・ボンド・イ・ラ・パセダ・デル・ロック・アンド・ロール (Billy Bond y La Pesada del Rock and Roll)
- アエロブルス (Aeroblus)
- リフ (Riff)
リフの活動を始めるにあたり、パッポズ・ブルースは1980年で解散ライブを行う。しかし1991年に復活し、リフの活動を続けながら1995年には「Pappo’s Blues Volumen 8, Caso cerrado」を、1999年には「El auto rojo」をリリースした。
そして2005年、パッポはバイク事故により54歳で亡くなった。ブエノスアイレスには彼の功績を讃えたモニュメントが飾られている。
Sucio y Desprolijo – Pappo’s Blues 和訳
[Verso 1]
毎朝が同じだ
美しく 新しく 特別
俺はモラルを問われ続ける
やることなすこと間違っていると
[Coro]
考えることが多すぎる
たったひとつのことなのに
生きることに少し疲れたよ
本音を言えばな
[Verso 2]
俺はぞんざいな男だ
この自分自身に文句はない
見た目を気にすることもない
周りからはあり得ないと思われようが
[Coro]
小汚いと言われようが 俺は俺自身だ
俺の頭がまともなら
[Post-Coro]
No, no, no
No, no, no
[Verso 3]
俺はぞんざいな男だ
この自分自身に文句はない
見た目を気にすることもない
周りからはあり得ないと思われようが
[Coro]
考えることが多すぎる
たったひとつのことなのに
生きることに少し疲れたよ
本音を言えばな
[Post-Coro]
小汚いと言われようが 俺は俺自身だ
俺の頭がまともなら
[Outro]
頭がまともなら
頭がまともなら