Helden (feat. Till Lindemann) – Apocalyptica / アポカリプティカ の和訳。デヴィッド・ボウイの「’Heroes’」のカバー。東ベルリンと西ベルリンを跨ぐ恋愛は、ベルリンの壁によって引き裂かれる。
MV
Helden (feat. Till Lindemann) – Apocalyptica 和訳
君が
泳げたらいいのに
イルカみたいに
イルカと同じように
誰もチャンスは与えてくれない
でも俺たちは勝利できる
ずっと 永遠に
そして俺たちはヒーローになる
この一日だけ
そうだ…
俺は
そうなると王なんだ
そして君は
君は女王だ
でも奴らには
敵いそうにない
だからヒーローになろう
この一日だけ
そして俺たちはヒーローになる
この一日だけ
俺は
俺は夢見てると思うんだ
あの壁を
その背中は冷たかった
銃撃が
空気を切り裂く
でも俺たちはキスをした
何も起こっていないかのように
そして恥じるべきは
奴らの方だ
俺たちは奴らに勝てる
いつまでも
そして俺たちはヒーローになる
この一日だけ
そして俺たちはヒーローになる
そして俺たちはヒーローだ
そして俺たちはヒーローになる
この一日だけ
そして俺たちはヒーローになる
この一日だけ
デヴィッド・ボウイのヒーローズ (‘Heroes’) について
この曲はベルリンの壁から200メートルほどに位置するハンザ・スタジオ2で、1977年の夏に収録された。
曲のインスピレーションは、オットー・ミュラーの『Liebespaar zwischen Gartenmauern (庭壁の間で愛し合う二人)』という絵。壁のそばでキスを交わす恋人たちが描かれているが、この舞台は第一次世界大戦であり、周りの空気は暗澹としている。
また、ミュラーの絵以外にもインスピレーションがいくつかある。よく知られているものでは、プロデューサーのトニー・ヴィスコンティとバック・ボーカリストのアントニア・マースが、ベルリンの壁のそばでキスする姿をボウイが目撃したというエピソード。「会う場所なんて他にいくらでもあるのに、なぜこんな危険な壁のそばを選ぶ?」という印象と、二人は不倫関係であったことから、叶わぬ恋の物語が膨らんでいったようだ。
「’Heroes’」というタイトルは、ノイ!の曲「Hero」へのレファレンスである。わざわざクォテーションで囲んでいるのは、「ヒーロー」という言葉を皮肉として使っているからである。彼らのヒーロー的な行動は、不倫の口実でもあるためだ。
ちなみにドイツ語版の歌詞は、オリジナルと多少異なる部分がある。これは、あまり英語が得意でなかったマースがドイツ語に翻訳したためである。