
O Children – Nick Cave & The Bad Seeds の和訳。子どもたちの声で未来を明るくしようとするコーラスだが、前後の内容は第二次世界大戦、特にホロコーストを思わせる。
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和訳
僕に渡してくれ、その愛らしい銃を
愛しい、愛しい子よ
清掃員は一人一人、やって来る*1
君は、作業を始めてほしくもないだろう
彼らは君の扉を叩く
彼は部屋を調べる、熟知しているんだ
彼らが片付けた屠殺場の床には
君の壊れた心が
ああ、こどもたち
僕らの行いを許しておくれ
始まりは、ちょっとした楽しみだったんだ
ほら、僕らが逃げ去る前に、これを受け取ってくれ
グラーグへの鍵を*2
ああ、こどもたち
大きな声で、大きな声で
こどもたち
喜びなさい、喜びなさい
さあ、さあ、さあ、さあ
ほら、フランクと哀れなジムがやって来て
僕らの友達全員と集合する
僕らは年を取り、光は暗い
そして君は、まだ始まったばかり
ああ、ああ、こどもたち
君の恐怖の答えは、僕らがすべて持っている
短く、単純で、明快な答えを
それは回り回って、この辺のどこかにある
それは僕らの勝利の間に失われた
ああ、こどもたち
大きな声で、大きな声で
こどもたち
喜びなさい、喜びなさい
清掃員は君への仕事を終えた
彼らはそれを知っている、彼らは仕事に取り掛かる
君はホースで洗い流され、君はまるで新品だ*3
そして君を検査するため、彼らは並ぶ
ああ、ああ、こどもたち
哀れなジムは幽霊のように白く
僕らが失った答えを見つけていた
僕らはいま泣いている、泣いているのは
君を助ける手段がないからだ
ああ、こどもたち
大きな声で、大きな声で
こどもたち
喜びなさい、喜びなさい
僕らが飛び乗る、小さな列車*4
列車は王国へ向かっていく
うれしいよ、母さん、僕らは楽しい
それに列車は、まだ駅を出発していない
小さな列車、待ってくれ
前まで見えなかったものが、見えるようになったんだ*5
僕の席は残ってる?
それは妄想に過ぎないのだろうか
小さな列車、待ってくれ
僕らは鎖で繋がれていた、でもやっと自由になれた
僕はここにいてるよ、見えない?
排除が進められる中で
僕らが飛び乗る、小さな列車
列車は王国へ向かってく
うれしいよ、母さん、僕らは楽しい
それは僕の予想を遥かに超える
僕らが飛び乗る、小さな列車
列車は王国へ向かってく
うれしいよ、母さん、僕らは楽しい
それに列車は、まだ駅を出発していない
脚注
*1 この「清掃員」を、反体制派やユダヤ人を「掃除」しにくるゲシュタポのことだと考えると、腑に落ちる部分が多いはず。
*2 グラーグはもともとソ連の強制労働行政機関を指す言葉。ここでは強制収容所を意味する。
*3 史実として、ゾンダーコマンドという強制収容所では「シャワールーム」と称したガス室に、囚人たちが連れて行かれた。
*4 天国行きの列車に乗り込む場面だと考えられる。またはアウシュヴィッツ行きの列車かもしれない。
*5 アメイジング・グレイスでも使われているが、もともとはヨハネ第9章25節からのフレーズ:「あのかたが罪人であるかどうか、わたしは知りません。ただ一つのことだけ知っています。わたしは盲人であったが、今は見えるということです」
歌詞