The Sprawl – Sonic Youth の和訳。ウィリアム・ギブスンの『電脳空間/スプロール』から取られたタイトルで、ニューヨークの娼婦の生活と、消費主義を加速させる社会を描いている。
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和訳
スカートに安っぽいナイロンのキャミソールを着るほど
私は地元民になった
私が知ろうとしたのは、正確な地獄の寸法*1
それが単純に聞こえるって?くたばれ!
アンタは売り物なの?
この「くたばれ」が単純に聞こえるって?
私が熱くなったのはこの部分だけ
でも彼は全身甘ったるかった*2
店においでよ*3
もっと買えるよ、もっと、もっと、もっと
店においでよ
もっと買えるよ、もっと、もっと、もっと
店においでよ
もっと買えるよ、もっと、もっと、もっと
店においでよ
もっと買えるよ、もっと、もっと、もっと
丘を下ったところのショットガンハウスで私は育った*4
前方には大きな機械
今頃はスチールと錆びになってるだろう
後方には川
そして道路の先にある大きな看板
そこからすべてが始まった
店においでよ
もっと買えるよ、もっと、もっと、もっと
店においでよ
もっと買えるよ、もっと、もっと、もっと
店においでよ
もっと買えるよ、もっと、もっと、もっと
店においでよ
もっと買えるよ、もっと、もっと、もっと
脚注
*1 最初のバースはデニス・ジョンソンの小説『The Stars at Noon』からの引用。サンディニスタ革命中のニカラグアにジャーナリストとしてやって来たアメリカ人女性が、腐敗した世界で生き抜くために娼婦のような生活を送る話。
*2 この「candy」は、甘い誘い文句を並べ立てることを言っているように思う。セックスやドラッグの意味もある。
*3 メイシーズやブルーミングデールズなど、1980年代のテレビコマーシャルによく使われていた宣伝文句。ここでは娼婦が、自分を売り込むための宣伝文句に使っている。
*4 ショットガンハウスは平面構成の狭くて小さい住宅のこと。そんな小さな家で育った彼女の周りは、じきに工業地帯となり、彼女は大きな看板の「宣伝」に誘われていく。
歌詞