4 Minute Warning – Radiohead / レディオヘッド 和訳

4 Minute Warning – Radiohead の和訳。「4分の警告」は、冷戦時代にイギリス政府が導入したミサイル警報システムである。ソビエトがミサイルを発射した場合、イギリスに着弾するまでの時間が4分であると推定されていた。

シングル・アルバム情報

In Rainbows Disk 2 (2007) 収録曲

4 Minute Warning について

「4 Minute Warning」は冷戦時代である1953年から1992年まで運用が計画されていた、イギリスの警報システム。ソビエト連邦による核ミサイルの発射を確認次第、発令される警報であった。

当初はその責任の所在についてイギリス空軍と内務省の間で揉めていたが、1980年代に英国警告監視機構 (United Kingdom Warning and Monitoring Organisation) が警報発令の責任機関となった。

テレビやラジオを介して国民に伝達される予定であったため、BBCのアナウンサーであったピーター・ドナルドソン (Peter Donaldson) がこの「4 Minute Warning」のアナウンスを録音している。

幸いにも実際に警報が鳴ることはなかったが、冷戦と核攻撃への恐怖を表すシンボルとして浸透している。レディオヘッドのこの曲以外にも、ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズによる「Four Minutes」、レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズによる「4-Minute Warning」など、さまざまなアーティストが冷戦をテーマにこの言葉を使っている。

ミュージックビデオ・オーディオ

和訳

ただの悪夢だ
もうすぐ目覚めるさ
誰かが連れ戻してくれるはず
爆撃者から逃げ回って
森の中に隠れ
草原を走り抜け
地面に這いつくばって
他の全員と同じように
いくつもの頭を踏みつけ
地下から走り去っていく*1

これがお前からの警告 4分の警告

聞きたくない
知りたくない
走ってどこかに隠れてたい
これはただの悪夢
でももうすぐ目覚めるさ
誰かが連れ戻してくれるはず

これが俺たちからの警告 4分の警告

脚注

*1 「Nuclear holocaust」と呼ばれるような核戦争が起きた場合に、地下シェルターよりも防空壕にいた方が安全である。また、第二次世界大戦ではロンドン地下鉄に「ロンドン深部防空壕 (London deep-level shelters)」というシェルターが設置されている駅も存在した。

歌詞