Cannonball – The Breeders / ザ・ブリーダーズ 和訳

Cannonball – The Breeders の和訳。キャノンボールとは、大きく水飛沫を上げて砲弾のようにダイブすること。この曲では「キャノンボールで地獄へ堕ちろ!」と言っているのだが、誰に向けて言っているのか、少し勘繰ってしまうところがある。

シングル・アルバム情報

ミュージックビデオ・オーディオ

  • 監督はスパイク・ジョーンズと、ソニック・ユースのキム・ゴードン。

和訳

チェック、チェック、チェック
ワン、ツー

願い井戸にツバを吐いて
地獄へ飛ばされろ、グシャッ!
最後の水飛沫として残るのは私
あなたのことは知ってるわ、この放蕩者が!
あなたは本当に狂った人よ

狂ったあなた、キャノンボールをしてよ
狂ったあなた、キャノンボールをしてよ
日の陰で、日の陰で
日の陰で、日の陰で

あなたのことは知ってるわ、この放蕩者が!
あなたはキャノンボール
あなたの望むもの、何にでもなってあげるわ
レゲエソングのボンッという音にでも

日の陰で
日の陰で
狂ったあなた、キャノンボールをしてよ
狂ったあなた、キャノンボールをしてよ

願い井戸にツバを吐いて
地獄へ飛ばされろ、グシャッ!
最後の水飛沫として残るのは私
あなたの望むもの、何にでもなってあげるわ
レゲエソングのボンッという音にでも

狂ったあなた、キャノンボールをしてよ
狂ったあなた、キャノンボールをしてよ
日の陰で
日の陰で

脚注

1993年のインタビューでは、マルキ・ド・サドの伝記を読んでいた姉のケリーに向かってキムが「この放蕩者が!狂ったお前は、キャノンボールで地獄へ行け!」と言ってサド侯爵をからかったことから、それらのフレーズが歌詞に使われていると語っていた。

しかしフランク・ブラックことブラック・フランシスの一存で決まったピクシーズの解散後、実質的にバンドを追い出されたキムが作った曲ともあり、その関連を疑う人は少なくない。例えば冒頭でキムが「ウーウーー」と繰り返す部分。これがピクシーズの「Where Is My Mind?」を意識したものであれば、ここでは「ストップ!」と言う人がいなくなったことを暗に示している。そして「ラスト・スプラッシュ (最後の水飛沫)」の部分は、ピクシーズが終わってもザ・ブリーダーズとしてキムだけが生き残るということを宣言しているように思える。

ちなみに2016年の曲「All I Think About Now」でブラックからキムへの感謝を示しており、現在は二人の間でかつてのような緊張関係ではなくなっているようだ。

歌詞