Rhinestone Eyes – Gorillaz / ゴリラズ 和訳

Rhinestone Eyes – Gorillaz の和訳。ラインストーンはダイヤモンドに類似した「フェイク」の宝石。消費社会で汚染された世界では、もはや「自然」すら人工的だ。プラスチック・ビーチのアルバムコンセプトを色濃く反映した曲である。

MV

MVはストーリーボードで、バンドメンバーの4人がプラスチック・ビーチに集結するストーリー。マードックがヌードルのDNAを使って作り出した「偽物」であるサイボーグ・ヌードルが暴れ回っている。

ちなみにこのストーリーボードを基に、ファンが6年費やして作ったアニメーションバージョンも存在する。

Rhinestone Eyes – Gorillaz

オリジナル🔗Genius

[Verse 1]

僕はタワーの上に立つ 不気味なガーゴイル*1
このタワーは プラスチックのパワーで君が作り上げたんだよ
君のラインストーンの瞳は まるで遥か遠くの工場だ*2
僕らが抱き続ける 麻痺した夢の世界は
エンジンで動き続ける みんなが泣き出すまで
遥か遠くの工場で 未来のピクセルを作り出す*3
このビーチから 大陸を呼んでみてよ
君の心は ブリーチで洗浄されるんだ
一年のこの時期に 波は上昇する
この温度をどうすればいいかなんて 誰もわかってない
太陽のような送電塔の下 僕らは出会う
その時は雨が降ってるだろう 空から降るラインストーンのように

[Verse 2]

僕の心は凍って 君が見えない
どんな抵抗心が芽生えようと
この魂に閉じ込める
不動のものを望んでいたのに
しがみついてるものは 石の原子
修正を要する 季節の移り変わり
もう見えない 「タクシー」と彼女は言った
僕に当たるのは そのライトだけ
この夜明けが空をもたらして 奇妙な忠誠心を植え付ける
僕はタワーの上に立つ 不気味なガーゴイル
このタワーは プラスチックのパワーで君が作り上げたんだよ
君のラインストーンの瞳は まるで遥か遠くの工場だ

[Chorus]

(またやってるよ)
電気は走る
(Uh)
電気は走る

[Verse 3]

ビーチの上空を飛ぶヘリコプター
毎日同じ時間に 同じ進路を走る
青い夏空が広がる日の 明確なターゲット
冬が近づく音のひとつだ
この肺に何度も響く
遥か遠くの工場で 自然は荒廃する

[Chorus]

(またやってるよ)
電気は走る
君の愛は まるで空から舞い落ちるラインストーンだ
電気は走る
遥か遠くの工場で作られる 未来のピクセル
(またやってるよ)
電気は走る
君の愛は まるで空から舞い落ちるラインストーンだ
電気は走る
遥か遠くの工場で作られる 未来のピクセル
(またやってるよ)

注釈

*1 ガーゴイル (gargoyle) は、怪物をかたどった彫刻。文脈的にはタワー (工場)から排出される煙の象徴だと考えられる。

*2 ラインストーンは人工的な宝石であり、過度に輝く瞳が工場で作り出したような無機質なものに見えるという意味。

*3 ピクセルはデジタル社会の象徴。ピクセルで表現されるゴリラズ自身を表しているのかもしれない。

*4 「That’s electric」は「(良い意味で) 刺激的だ!」という意味だが、ここでは文字通りの「電力」のこと。