Sunflower – Low / ロウ 和訳

Sunflower – Low の和訳。タイトルはおそらくジーモン・ヴィーゼンタール (ホロコースト生存者/ナチハンター) 著『ひまわり』から取られている。集団墓地に入る運命にあった彼は、ひまわりの墓標で自分の存在を残せる人々に羨望していたからだ。

シングル・アルバム情報

Things We Lost in the Fire (2001) 収録曲

ミュージックビデオ・オーディオ

和訳

君の遺体が見つけられる時
その目には大きなX印が刻まれる
身代金の半分を使って
君が買ったのは、素敵な、素敵な、素敵な、素敵な
素敵なひまわり
そしてそれを
夜へ捧げた

ダビデの星の下
僕の目の前には100年が広がる
そして身代金の半分で
僕が買ったのは、素敵な、素敵な、素敵な、素敵な
素敵なひまわり
そしてそれを
夜へ捧げた

素敵な、素敵な、素敵な、素敵なひまわり
素敵な、素敵な、素敵な、素敵なひまわり
素敵な、素敵な、素敵な、素敵なひまわり
素敵な、素敵な、素敵な、素敵なひまわり
そしてそれを
夜へ捧げた

ひまわり / Die Sonnenblume について

医療廃棄物処理の強制労働者として陸軍病院に送られたヴィーゼンタールは、そこで瀕死状態のナチス兵士カール・ザイドルの病床に呼び出される。ザイドルはユダヤ人からの許しを得たいと前置きしたうえで、今までの罪を告白し始めた。ヒトラーユーゲントや親衛隊での経験、ユダヤ人が住む家の破壊、放火、逃げ惑うユダヤ人を銃殺したことなどを数時間に渡って話し、最後に許してほしいと懇願した。ヴィーゼンタールは何も言わず、部屋を出た。

翌日、看護師からその兵士が死亡したことを聞く。ザイドルは自分の持ち物をヴィーゼンタールのために残していたが、ヴィーゼンタールはこの受け取りを拒否し、代わりにザイドルの母親に送るよう看護師に頼んだ。残りの強制収容所生活を通して、ザイドルを許すべきだったか、ヴィーゼンタールはその記憶を反芻していた。

終戦後、ヴィーゼンタールはザイドルの母親と出会う。なぜ息子を知っているのかと訊かれた時、ヴィーゼンタールは嘘をついた。母親には彼女の息子がホロコーストに加担していた事実を告げることはできなかった。ザイドルを許すべきだったのか、様々な国籍、立場を取る人々からの意見を掲載した、倫理的ジレンマを問いかける秀作。

歌詞